過去作品#008|初めてのあじさいと8色グラデーションの挑戦|革花ダイアリー

手作りの温もりを大切にした革花づくり|あじさい作品の誕生

当時のInstagramより

投稿日:2019年5月15日

毎度毎度…

アクセを作るたびに泣かされる【カットと染色】

私のアクセのこだわりとして【手作り感を残す】ということに気をつけていて、機械や完成品にはない手作り感がある方がハンドメイドらしさがあって好きなんです。

だから、全て1つずつ型紙から作って切っています。ものによってカッターだったり、ハサミだったり。そこが第一の試練 🤣笑💦

量産したいけど、集中力が続かなくて手元が狂っちゃいます。画像のお花部分を20個分型紙から革に写して、それを全部裁断💦

パーツが小さい上に、色んな曲線があるため、とにかく集中して切る…

型紙作りから始めて20個切り終えるまでに数時間…笑

毎回挫折しそうになりながらやってます(^-^;💦

そしてお次は染色…

いつもは結構大胆な方法で染色していましたが、今回は前から何度も繰り返し練習していたグラデーションにチャレンジしてみました!

画像では分かりにくいんですが、紫の単色ではなくブルーも入っていて、同色でも濃淡を含めると8色ほど使って色をつけています。

革の素材が染料を含みやすく、グラデーションにするには色の入れ方を注意しないといけません。

思っていたグラデーションを出すのは、紙ではないため想像以上に難しかったです😭

革を染める作業が一番楽しいけれど、一番難しい。

でも、もっともっとできることを増やしたい‼️

そんな思いで完成した思い入れのあるこちらのアクセも、ぜひイベントにてご覧ください。

革の質感を残しつつ、カラーを丁寧に入れてます。

また、今回製作分から【硬化剤】というものを使用しています。

(👆革をしっかり固めて型崩れしにくくするものです)

お花のふんわり感はそのままに長くお使いいただけるようにしています(^∇^)💕

あの頃の制作風景を振り返って|革花に注いだ情熱

この頃、すでに革花の販売を始めていたこともあり、イベント出展のために数多くの作品を作る必要がありました。そんな中で、革のカットと染色に悩んでいたのがこの頃だったんですね。

まだ型紙のデジタル化を考えられるほど気持ちの余裕がなかったため、手作り感を残すなんて書いてますが、後々これが最大の悩みになることを当時の私は理解していませんでした。

販売するということは、数多くの作品数が必要ということ。イベント販売だけでなく、インターネットでの販売も始めていたので、毎日がてんやわんや。きっと何が何だかわからないまま必死に日々をやりくりしていたころです。

それでも、革花へのこだわりが強かったために、革をカットすることや染色への情熱に燃えているのが投稿からひしひしと伝わってきます。

あぁ…この頃の私に会えるとしたら言ってあげたい。「早くデジタル化しちゃいなさいよ」と。(笑)

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グラデーションの試行錯誤から今へ|手染め技術の変化と学び

投稿文の中に、このひとつを作るのに染料を8色使ってると書いているのを見て、そんなことしていたのか!と驚き、それは大変だったでしょうねと今になると思います。

たしか、繊細なグラデーションを表現するために、作った染料を濃度別にすることで8色になったんです。当時の私は、当然のことながら今のようにエアブラシを取り入れたりもしていなかったので、持っていたものは筆一本だけ。

この頃から、何度もグラデーションを練習したり、どんな風に色を組み合わせたら美しく見えるのかなど研究していました。当時はとにかく必死だったけど、この頃培ってきたものが、今のエアブラシでのグラデーション技術に繋がっているのは言うまでもありません。

エアブラシを使えば、確かに簡単にグラデーションを作ることは可能ですが、単色には出せないオリジナルの表現があるのはもちろん、魅せ方だって、一瞬で作ろうと思ってできるものではありません。

とっても大変だった当時があったからこそ、今の作品にたどり着いていると思うと、感慨深いです。

📍関連記事:筆で表現するグラデーション染めの方法

革花に宿る経験と想いをこれからの人へ

今や当然のようにやっている、革のカットやグラデーション染色も、こうした歴史を積み重ねながらできた結晶のようなもの。

これから、革花を作りたいと思っている方にも、こんな風に「過去があったからこそできた」のだという体験、経験をしていただけたら、何よりうれしいです。その体験、経験のごく一部にでも、私が関われたら、それが私にとって最高の出来事です。


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