世界一くわしい革花の専門書

革花(かわはな・レザーフラワー)の作り方や染色・成形などの技術記録とあわせて、革花作家としてものづくりを続ける中で、生きづらさから少しずつ抜けていった心の変化や考え方を綴っています。心を整える視点や日々の気づきを、暮らしと制作の記録としてまとめたブログです。

このブログは、革花作家としてものづくりを続ける中で、私自身が生きづらさから少しずつ抜けていった 心の変化や気づきを記録しています。 革花の技術の話も心の話も、どちらも「生きること」の一部として綴っています。

※「世界一くわしい」とは、一人の作家が歩んできた過程と気づきを、 技術と心の両面から、できる限り丁寧に残しているという意味で使っています。

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開業届を出した日|自由と不安と自信のあいだで

※この記事は「革花作家|販売と心の記録」シリーズの第24話です。

▼ 第23話はこちら

特集掲載の喜びと、比較で自信を失った出会い

デスクにPCとノート、ペンが置いてある画像

開業届を出した日

2017年に兄と始めたレザークラフトから、4年が経った2021年6月。

私は、ついに、開業届を提出した。

開業届を提出すると言っても、ダウンロードした用紙に書き込んで郵送しただけ。とてもあっけなかった。

開業するのは、とても簡単だと、ある動画で見ていたけれど、本当に簡単な手続きだけで開業できた。だれからも、頑張ってくださいね!なんて言われないし、ちゃんとやってね!とも言われない。

でも、本当に、自由に働くことが出来る環境を手に入れたのだ。それが素直に嬉しかった。

自信と不安のあいだで

きっと、すぐにでも開業できる環境にはあったのに、ここまで4年もかかったのには、自分に自信がなかったからだ。

ハンドメイドの世界は、本当に安定なんてない。

ハンドメイドの世界=自分のがんばりが反映される世界に見えていた私には、開業するまで勇気が必要だった。

自分が知らない世界で、何でも一人でこなさなくてはならないし、周りにハンドメイドで開業してキャリアを積んでいる人があまりいなかった。

そんな中で、まるで自分だけが周りの人よりも一気に前に出ていく感覚があって、正直怖さもあった。

その怖さがあったから、開業したことを誰にも言わなかった。というより、言えなかった。

いつどうなるか分からないという不安が、将来の失敗をほんの少しイメージさせた。

開業したら、国民健康保険や国民年金を、自分で払うことになるな…大丈夫かな?毎月ちゃんと払えるだけの収入を得られるだろうか…と、開業してからも不安があった。

だからこそ、毎日毎日、がんばった。

やることのすべては自己責任なのだ。

やればやっただけ技術が磨かれることは、過去の経験から分かっていたから、手を動かして前に進むしかなかった。

開業後、革花作家として歩き始めた日々

「革花を自分の仕事にしたい」という夢が叶った。

過去4年間の出来事が、昨日のことのように感じるほど、日々走り続けた4年間は、本当にあっという間だった。

何も得意なこと、好きなことがなかった私に、ようやく「誰にも負けない」と言える大切なものができた。

革花をゼロから独学で作り上げ、形にしてきたという事実だけが、私の自信になっていた。

開業してからというもの、自分の頑張りを周りの人が見ていてくれたかのように、革花作品が選ばれるようになり、そのおかげでさまざまなメディアで取り上げられた。

ハンドメイドサイトminneやCreemaでは、数多くの作品が特集掲載され、minneからはコラボ企画への参加にも声がかかった。

色を扱う仕事だからと勉強したカラーセラピーも、「講座をしてほしい」との声から講師として参加することができた。

すべてが自己流で、何も分からないなりに手探りで進むしかなかった。とにかく、日々走り続けた。

がんばって先に進むから、どんどん前に進むことが出来た。

そこには、いつも私の作品を求めてくれる人がいた。

がんばりは嘘をつかない。誠実に、着実に、自分が作りたいものを追いかけようと、休むことなく走り続けた日々だった。


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