※この記事は「革花作家|販売と心の記録」シリーズの第12話です。
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ハンドメイド作家が語った“模倣の苦しみ”と、私が考えた作家のプライド
2019年の夏(レザークラフトを始めてから2年)、私と兄は夏休み期間中のイベントで、毎週土日にレザークラフトのワークショップを開催していた。
夏休みに開催したレザークラフトのワークショップ

年齢層に関係なく楽しめる、本格的な革のポシェットづくり。
これまで小さなキーホルダーはワークショップのメニューとしてあったが、ポシェットのような本格的な作品はこの時が初めてだった。
イベント開催時間内に完成できるように準備を整え、レザークラフトの楽しさを体験してもらうための工夫を重ねた。
インスタグラムで予約受付をすると、リピーターさんはもちろん、新規のお客さまからも多くの申し込みが届いた。
革のポシェットを仕上げるお客さまの真剣な姿
ワークショップ当日、会場では革に穴を開けるトントンという音に惹かれて、たくさんの人が足を止めて見ていた。
革に穴を開け、手縫いでポシェットを仕上げるという一見難しそうな工程も、参加者は真剣な表情で取り組んでいた。
一生懸命に作る姿は魅力的で、完成に近づくごとに「美しく仕上げたい」という思いと「自分の手で作った」という愛着が深まっていくのが伝わった。
時間が経つにつれて表情も変わり、まるで職人のように見えてくる。近くでその姿を見ているだけでワクワクした。
子どもから大人まで楽しめるレザークラフト体験

別のイベントでは、小さな子どもでも作れる革のネックレスやキーホルダーのワークショップも行った。
この頃には、すでに多くのお客さまが私たちを知ってくれていて、イベントのたびにリピーターの方が顔を見せてくれるようになっていた。
毎回新しい内容を用意できるわけではなかったが、それでも遊びに来てくれたり、何度もキーホルダーを作ってくれたりと、多くの方に支えられていることを実感した。
3歳くらいの小さなお子さんでも安心して参加できるワークショップを目指し、工夫を続けてきたことが実を結んだのだと思う。お客さまの年齢層がとても幅広かったのも特徴だった。
夏休みイベントを通して感じた喜び

夏休みのレザークラフトワークショップは、小さな子どもから大人まで多くのお客さまでにぎわい、会場は真剣な表情と笑い声で包まれた。
対面イベントだからこそ生まれる会話や交流を通じて、楽しさを共有できることの喜びを改めて知った。
ワークショップは、販売活動とはまた違った特別な喜びを私たちに与えてくれた。
振り返ってみると、この夏は学びよりも、人とのつながりや喜びを共有できた楽しさが大きかったと感じている。
▶ 第13話
関連作品:
▶レザークラフトのワークショップで学んだ“ものづくりの力”
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2017年に革花を始めた当初からの、販売の葛藤や気づき、そして自分自身と向き合ってきた過程を時系列で記録しています。
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