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革の薔薇(バラ)の作り方|立体成形と組み立てのコツ【革花制作日記②】

今回の記事は、革の薔薇の作り方【革花制作日記①】の続きです。

革を染めるところまで完成したものを、バラらしい姿に仕上げていきます。

立体成形・バラの形の作り方・組み立てなど、工程ごとに気をつけたポイントやコツをまとめます。ぜひ、今後の革花のバラ作りにお役立てください。

革花の成形|バラの花弁に立体感を出すコツ

道具で革の花弁に筋を入れて立体感をつける成形工程

 

染色が済んだ革に、立体成形を施していきます。

まずは花弁に細かな線を入れて、花の筋を表現します。この筋があることによって、ぐっと花らしくなります。

革花アクセサリーを販売していた頃は、量産するため、ここまで細部にこだわることができませんでした。

今回は、作品として残したいので、できるだけ細かいところまでこだわって作っていきます。

 

革の花弁の縁をカールさせて自然なカーブを出す

 

花の筋を入れたら、花弁全体を成形します。

バラは、横から見たときに立ち上がった形にしたいので、花弁の縁は強めにカーブを入れました。

花弁の形が少し複雑なのは、立ち上がった形にするための成形です。

一見、花弁の枚数が少なくて、簡単に作れそうだと思いきや、意外にも花弁の枚数が少ない方が成形は難しいもの。

この成形がうまくいっていないと、その後の組み立ての際に、革がいうことを聞いてくれず苦戦します^^;

そのため、花弁の成形は、特にじっくり時間をかけて。

単に花弁の縁にカーブを入れるだけだと、バラはどう頑張っても立ち上がりません。

これは、作りながら成形技術を身につけていくといいと思います。

バラの組み立て|つぼみから花らしい形に仕上げる方法

革の花弁を巻き付けてつぼみを形成

 

バラの組み立てをしていきます。

花のつぼみは、私がこだわっている部分。

横から見たとき、花が開く途中のような立ち上がった形のバラにしたいときは、つぼみをしっかりした形に作るのがポイント。

ここを中心にして周りに花弁を組み立てていくので、これがしっかりしていないと花弁が開いてきてしまいます。

バラのつぼみを観察したときに、どんな形をしているのか、どんな風に開いていくのかを知ることが、成形や組み立てのヒントになります。

今回のバラは、中心が少し花の中心に埋もれる形にしたかったので、そのあたりを考慮しながら作りました。

ふわっとした丸い形で、見た目にも柔らかそうな雰囲気ですが、意外としっかりした作りになっています。

 

中心から外側へ花弁をずらし重ねて形を整える工程

 

バラのつぼみを中心に、花弁を組み立てていきます。

花弁は、どれも同じように成形しているように見えると思いますが、大きさによってカーブを変えています。

花弁が重なっていくと、そのカーブが原因でうまく立体感がでないこともあるので、成形にも工夫が必要なんですね。

接着はボンドを使用しています。重ねたい部分全体にボンドをつけると、乾燥後汚く見えることもあるので、必要最低限の量を、見えない部分にうまく塗り、しっかり乾燥させるのがコツ!

ある程度カチッと固まるまで、気を緩めずに接着すると、完成したときに型崩れ防止にもなります。

完成した革のバラ|実寸大7cmサイズの仕上がり

ガクや葉を付ける前の革のバラ、組み立て途中の全体像

 

約7cmのバラの花が完成しました!

(※蛍光灯のもとで撮影したので、色が悪く見えますね^^;)

実寸大のバラの革花は、手のひらで咲いているような立体感…!感激です。

数年前に作った革のバラは、ここまで立体的にできなくて自信喪失してしまい、それから今まで作ることができませんでした(笑)

お客さまからリクエストを受けたこともあったのですが、バラは結構ハードルが高いなと感じていました。

数年の時を超えて、こうして形にできたということは、少しくらいは技術が進化したと思ってもいいってことなのかなと思います。

完成して本当に良かったです。

まとめと次回予告|染め直しとガク・葉っぱ作りへ

バラの革花は完成して嬉しかったのですが、どうしても色が納得できなくて。

前回の記事でもお話したんですが、革染めを急いだばかりに、下地の色を間違えてしまい、染めたい色とは違う方向にいってしまったのが、とても残念だし悔しい…

なので、次回は、バラの染め直しや、ガク・葉っぱの部分について書きますね!

せっかくご覧いただくので、気分が高揚するようなバラをお見せしたいと思います。

また次回も、楽しみにしていてください。

👉バラの制作日記③を読む

・・・coming soon・・・

 

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