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革花を8年間続けて気づいたこと|苦しさの先に残った「自分らしく生きたい」という思い

「ただ、生きるということ」──
これは、私が自分に戻るまでの道のりを綴った記録です。

早朝の、山の木々と空の写真

人は、好きなことを続けているのに、苦しくなることがある。

もっとできるようになりたい。
結果を出したい。
認められたい。

そう思って頑張り続けているうちに、いつの間にか、大切にしていた「何か」を見失ってしまう。

実際、私は、そうだった。

この記事では、私が革花を作り続けてきた8年間で気づいたことと、心境の変化、心の成長について書こうと思う。

もし今、頑張り続けているのに苦しいという人へ、何か気づきにつながれば嬉しい。

8年間、革花を続けて気づいたこと

自分らしく生きたいという思いに、最後は戻ってきた

2017年に革と出会い、「革で花を作ってみたい」と思ってから、あっという間に8年が過ぎた。

日々、革で花を作ることをただ追いかけて、試行錯誤を繰り返し、気づいたらここまで来ていた。

最大の目標を達成したあの日、「もう革花をやめたい」と思った。

そこから半年が経ち、ふと浮かんだのは「自分らしく生きたい」という思いだった。

継続する力は、がんばりではなく「積み重ね」で育った

革花を作ってきた8年で、私は継続することの意味を知った。

技術は時短では得られず、試行錯誤することでしか答えは見つからないということもわかった。

牛歩の一歩だったとしても、その小さな積み重ねこそが、技術だけでなく、人としての成長にもつながるのだと思っている。

小さな「できた」が、自分を支える自信になった

何者でもない私が8年間続けられたのは、毎日手を動かし、考え、自分の中にある答えを形にしてきたからだ。

自信は、自分の頭で考え、悩み、もがきながら形にするからこそついてくるものだ。

小さな「できた」を何度も繰り返すことが、経験となり、自信になるのだと思う。

答えを外に求めたり、結果ばかりを焦っても、結局何も得られないのだ。

人と比べることは無意味だと気づいた

人は、自分のことが一番見えないものだ。

だから周りの魅力的な部分だけが目に入り、自分と比べて落ち込んでしまう。

けれど、自分の中にも魅力はちゃんとある。
見えていなかっただけで、見ようとできていなかっただけだ。

そして、あなたになりたい人がいたとしても、決してなれない別人なのだから、比べても意味がない。

あなたは、この世界にたった一人だ。

遠回りに見えることが一番の近道だった

誰もやっていないことを、時間をかけてやってきた私にとって、革花を完成させるまでの道のりは遠回りに思えた。

けれど、その遠回りの中にこそ価値があった。

時間をかけて積み重ね、考え、試してきたからこそ、
「なぜそれをするのか」
「何のために必要なのか」
という答えを持つことができたのだ。

答えだけを知っている人より、答えにたどり着いた人は強いのだと思う。

内側と向き合うことで、人としての成長を感じられた

試行錯誤する中で、革花を作る時間は、自分の内面と向き合う時間でもあった。

すぐに諦めてしまう自分、他人と比べてしまう自分、嫉妬、自己嫌悪、葛藤…

それらと向き合ったことで、少しずつ人として成長してきたのだと思う。

「どう生きたい?」という問いだけが残った

何かを成し遂げたいという思いから始まった革花の道。

抱いたことのない感情、見たくなかったエゴ、外側の評価に縛られた自分との葛藤。

最後に残ったのは、とてもシンプルな問いだった。

「私は、どう生きたい?」

心にくもりのない生き方がしたい。
自由でありたい。
自分らしく生きたい。

そこにたどり着いた。

心の変化(私が革花を通して感じた8つの流れ)

① やってみたい・わくわく  
② できない・自信を失う  
③ できるようになりたくてがんばる  
④ 小さな「できた」が嬉しい  
⑤ 認められたい
⑥ 成果を追いかけ続ける  
⑦ 苦しくなる  
⑧ 「本当はどう生きたいの?」という問い

これは心理学ではなく、私の体験から言語化したもの。

純粋に楽しかった思いが、いつの間にか成果にすり替わり、苦しくなってしまった。

けれど、その苦しさは、終わりではなく、
自分に戻るためのサインだったのだと思っている。

もし今、苦しさの中にいる人がいたら。
その気持ちは、終わりではなく、あなたが自分に戻るためのサインかもしれない。

ここから、私の自分に戻る旅が始まった。
その記録を、これから少しずつ書いていこうと思う。

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