これまで2回にわたってお届けしてきた、アクリル絵の具で革花(レザーフラワー)を作るシリーズ。
今回は、そのまとめ編として、成形から着色、そして完成までの流れを動画でご紹介します。
アクリル絵の具で革を染めるとどうなるのか?
染料との違い、質感や発色の差を、実際の制作を通して感じてみてください。
動画で見るコスモスの制作工程
🎥 今回の動画では、アクリル絵の具で染めたコスモスの制作工程を、成形から完成までまとめています。
染料とは異なる扱い方や、グラデーション・べた塗りによる表情の違いを、ぜひご覧ください。
アクリル絵の具を使うときの注意点まとめ
アクリル絵の具で革花を制作してみて感じたことを、これまでの記事と動画を通してまとめました。
- 着色すると革が硬くなり成形しにくくなるため、成形してから着色する
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水を多く含ませるとムラになりにくいが、色を何度も重ねる必要がある
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ベタ塗りはアクリル絵の具特有のテカリが出やすい
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染料に比べて乾燥後、革が硬くなりやすい
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グラデーションは、染料よりアクリル絵の具の方が、比較的簡単に筆で表現しやすい
アクリル絵の具は扱いが難しい反面、表現の幅が広がる素材だと感じました。
革花における染料との違い
染料は革に浸透して色がつくのに対し、アクリル絵の具は革の表面に“膜”として乗ります。
そのため、仕上がりの光沢や立体感の出方がまったく異なります。
この違いは、作品を撮影したときにも顕著で、アクリル絵の具は特有のテカリから光を反射しやすく、染料はマットで柔らかい印象になります。
どちらが良い・悪いではなく、「どんな表現をしたいか」で使い分けることが大切だと感じました。
コスモス革花制作日記シリーズまとめ
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制作日記① → 染料との比較|発色と質感の違い
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制作日記② →扱うときの注意点と完成まで
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制作日記③ →(本記事)まとめ+動画編
まとめ
同じ革でも、染め方ひとつでまったく違う表情を見せてくれる。
その奥深さこそが、革花づくりの一番の面白さだと感じています。
また次回の制作日記もお楽しみに♪
コスモスの革花型紙販売のお知らせ
今回の制作で使用したコスモスの型紙は、革専用に設計したPDF型紙として販売しています。
100%印刷でそのまま使える実寸サイズで、花弁とガクをそれぞれ3サイズずつ収録しています。リースや一輪挿しなど、お好みのアレンジにご活用いただけます。
詳しい内容やセット構成は、下記の記事でご紹介しています。
📌秋桜(コスモス)の革花型紙|PDFダウンロードで作るレザーフラワーの作り方と特徴
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