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前回の記事「なぜがんばるのか?」では、がんばりすぎていた自分に気づいたことを書きました。
今回は、その気づきをもとに始めた“がんばらない仕事の仕方”についてお話しします。
私は、「もうがんばれない」と思ったとき、過去の行動や考え方、そして、当時どんな気持ちでいたのかを何度も振り返りました。
がんばっているのにうまくいかない→やらなくていい努力をして空回りしている状態なのでは?と。
私の人生は、ずっとがんばり続けていました。
「がんばれば、結果は必ずついてくる」と思っていたからです。
けれど、どれだけがんばっても、それに見合う結果は得られず、そればかりか心が削られていくような感覚さえありました。
それじゃ、がんばらなくても人に喜ばれたことってあったかな?と振り返ってみると、私の場合は、「相手の話を聞いているとき」に喜ばれることが多かったように思います。
その時の私の状態は、
- 心が無の状態で、人の話を聞いていた
- 相手に対してジャッジがなかった
- 相手に共感していた
- 何かしてあげようと思っていなかった
- ただ、そばにいた
このような時、過去の私は誰かに喜ばれたり、感謝されたりしたのでした。
よく考えてみると、それは「がんばっていない本来の自分」そのものだったことに気づきました。
うまくいっていなかったときの私とは、まるで正反対。
格好つけたり、何かしてあげなきゃと思っていたわけでもありません。
驚くことに、「リラックス状態」で話を聞いていただけです。
それに気づいてから、過去の自分を振り返ると、心がモヤモヤしていたときには、決まって肩に力が入っていたり、自分以外の何者かを演じようとしていました。
カッコいい人。
実績を出している人。
キャリアを積んだ人。
など、自分が持っていなかった「成功している人」になりたくて、がんばっていたんだと思い、目指している人物像ではなかったのかもしれないと思いました。
本当の自分が持っていないものを目標にしてがんばっていたけれど、本当にそうなりたいと思っていない自分もどこかにいて、心がどこにも行けず苦しかったんだなと。
本当の私は、今まで自分が目指していた人とは真逆でした。
- 自分自身と向き合う時間が何より大切
- ひとりで静かに過ごすのが好き
- 人の人生観や経験を聞くのが好き
- 想いを聞くのが好き
- 一対一で話すのが好き
- ひとりの人とじっくり向き合うのが好き
そういう性格だったのに、すごい人になろうとして、間違った努力の仕方をしてしまっていたというのが、過去の私でした。
そこから、根本的に仕事の仕方を変えようと思い、実験をすることにしました。
【1日3時間しか仕事しない】
一見すると「なんでそうなるの?」と思うかもしれませんが、これには理由がありました。
年を重ねても続けられる働き方をしたい。
無理をせず、家族との時間や、自分を整える時間も大切にしたい。
そんな思いから、私は“仕事3:家族3:プライベート4”というバランスを理想にしてきました。
子どものころから、ひとりの時間がないと心が落ち着かなくて、その静かな時間があることで、自分を見つめ直せていたんです。
家族との時間は癒しであり、元気の源。
だから、どれも欠かせない。
そう考えたとき、1日3時間の働き方なら、このバランスで生きられると思ったのです。
「1日3時間しか仕事しない」と聞くと、少し怠けているように感じるかもしれません。
けれど、実際にやってみると驚くほど良い変化がありました。
- 1日3時間しか仕事できないからこそ、かなり集中できるようになった
- 【仕事量=収入】の思い込みがなくなった
- 結果は、1日の行動量ではなく、積み重ねという考え方へ
- エネルギーが有り余っている感覚
- 心がまっすぐで、常に穏やかでいられる
実験を始めた初日、1日にたった3時間しかないから、思うように仕事がはかどらないかも?と思っていたのですが、実際はその逆でした。
あっという間に仕事が終わってしまい、他にやることはないかな?と思うほど時間が余り、これまで、どれだけの量の仕事をしていたんだろう?と思うと怖くなりました。
仕事が本当に忙しかったころ、休日返上で仕事していたこともあって、どこかに行きたいと思う余裕もまったくありませんでした。
1日3時間に集中することで、それ以外は仕事について考えるのをやめ、心に余裕ができました。
正直なところ、実験を始めたばかりのときは、仕事が終わったあと何もやることがなくて、とにかく手持無沙汰だった私。
けれど、続けていくと、仕事が終わった後には、映画や読書、ドライブに出かけたり、自然の中に行ったりと、自分自身が心地よく過ごせるような時間の使い方ができるようになりました。
何より変わったなと思うのは、家族に対して、思いやることができる心の余裕ができたこと。
がんばっていたころは、自分に対しても厳しかった分、家族にも、つい言い方がきつくなってしまって、自己嫌悪になることも多かったのですが、それもなくなりました。
周りがどんどん変化していくのが目に見えたことで、自分自身の心が、現実になっているのだと実感しました。
がんばることは、すごいことだけど、自分を追い詰めてしまうようながんばり方は長続きしません。
何より、一番大切にしたい自分自身を、一番傷つけてしまう行為なのかもしれないとも思うのです。
自分がやりたいことをやっているときって、たぶん「がんばる!」という言葉より「楽しい!!」が先に出て来るんじゃないかなと。
鏡の中の自分を見たとき、どこか疲れを感じている表情をしているとしたら、それは「休んでね」というサインだろうし、イキイキしていたら心がいい状態にあるときなんじゃないかと思います。
ずっと人生をがんばり続けてきた私は、本当の私に戻ったあと、がんばるのをやめました。
リラックス状態の方が自分らしくいられて、心が疲れないし、周りの人からも喜ばれるのなら、がんばらなくてもいいじゃないですか。
ずっと自分らしくいるときに、喜ばれること。それが、使命なんだと思います。
私は、過去の経験から、たくさんの感情を体験して、そこからの学びが今につながっています。
仕事で悩んだり、人間関係に悩んだりもしていたけれど、結局のところ、「本当の自分」でいられることが何より大切だと実感しているので、こうして日々ブログを書いています。
ここまで本当によくがんばってきましたよね。
一生懸命、やれることを、誰かのためにやってきましたよね。
でも、これからは、がんばるのをやめませんか。
あなたの人生を、あなたのためだけに生きていいんですよ。
本当のあなたに戻って、あなたががんばらなくてもいい世界で生きることだってできるんです。
さぁ、肩の力を抜いて、本当の自分に戻りましょう。
ここからまた、あなたのペースで。
本当の自分に戻ると、心が少しずつ穏やかになっていきます。
もし今、あなたも「自分のことをもっと知りたい」と感じたら、私からの小さな手紙を受け取ってみてください。
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