
クラフト染料の黄色系4色(鮮黄・黄・橙・黄茶)を実際に革へ染色し、その違いを比べました。
鮮やかなレモンのような黄色から、影色として欠かせない黄茶まで、原色・希釈・エアブラシでの変化を一覧できます。革花づくりはもちろん、レザークラフト作品の色選びにも役立つ内容です。
今回の色見本の前提条件
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使用染料:クラフト染料(水性)…黄色系4色
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使用革:タンニンなめし革(ヌメ革)
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染め方:
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染料にそのまま原色で“浸して”染めたもの
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水で1:1/1:2に希釈して浸したもの
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エアブラシによるグラデーション染め(原色使用)
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仕上げ加工:なし(オイル・トップコート等未使用)
黄色系クラフト染料の色見本(鮮黄・黄・橙・黄茶)
◆ クラフト染料【01 鮮黄】の特徴と使い方

発色:◎|水での希釈:◎|エアブラシ:◎
※「鮮黄」は、色の三原色のひとつ「イエロー」に近い色です。
三原色についての解説は、こちらの記事をご覧ください。
明るく、鮮やかな黄色で。レモンのような色合い。
水で薄めても明るさ、鮮やかさが変化しにくいです。
他の染料との相性もよく、混色しても濁ったりくすんだりしにくいです。
◆ クラフト染料【02 黄】の特徴と使い方

発色:◎|水での希釈:〇|エアブラシ:△
明るさを抑えた、黄色。
原色で染めると、卵の黄身のような色合いです。
一見、鮮やかな色に見えますが、革を染めると少しくすんだ色になり、水で薄めると更にくすみが増します。
原色のままエアブラシで染めても、くすみが目立つので難易度高め。
私は、この色はサブ的な色として使っており、メインではあまり出番がありませんでした。黄色系の革花を作るときの濃淡をつけるため、影色に使うときに重宝します。
ただ、この色は、青系クラフト染料の中の【青】と同じく、他の色ではどうしても出せない色なので(混色・他の色を薄めるなどしても出せない色です)サブ的に使うとしても、なくてはならない存在。本当に不思議な色です。
※同じ【黄色】ではありますが、鮮黄とは全く異なる色なので、購入の際はお気を付けください。
◆ クラフト染料【03 橙】の特徴と使い方

発色:◎|水での希釈:〇|エアブラシ:〇
明るく、鮮やかな色で、例えるなら人参のような色合い。
水で薄めてもそこまで色変化がないため、使いやすい色です。
革花では、この色をメインで使うより、色を重ねて使うことの方が多かったように思います。橙は、色が完成しているため、混色すると勿体ないし、かといってそのまま使うにしてもこの色の花があまりなく、用途が限られそうな感じ。
混色より、色を重ねて使う方が色が引き立つと思います。
◆ クラフト染料【05 黄茶】の特徴と使い方

発色:〇|水での希釈:〇|エアブラシ:〇
明るさを抑えた黄色みの強い茶色。土色を思わせる色合いです。
原色そのものがくすみのある落ち着いた色なので、革花のメインカラーに使うのは難しい色ですが、陰影にはなくてはならない色。
水で薄めたときの色変化があまりないので、使いやすいと思います。彩度を抑えたいときにも、重ねやすい色です。
黄色系クラフト染料の発色比較と特徴の違い

黄色系のクラフト染料は、一見すると似た色に見えますが、革を染色してみると印象が大きく異なります。
メインカラーとしては出番が少ないものの、影色や補色として欠かせない存在。レザークラフトや革花づくりの仕上げに奥行きを与える色たちです。
それぞれ役割が異なるので、揃えておくと表現の幅がぐっと広がります。
※クラフト染料は、品番は共通ですが販売価格はショップにより異なります。ご購入の際は、ご自身で比較・確認のうえご検討ください。
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▶仕上げ剤については、こちらの記事をご覧ください。
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※2025年10月に内容を見直しました。