はじめに
今日は、以前、道具紹介でおすすめした『クラフト社のおためしセット』に入っている染料の中から、“青み赤”と“空色”の2色を使って、混色の方法を少しだけご紹介します。
- はじめに
- 革染料の三原色|マゼンタ・シアン・イエローの基本
- 革染料の名前に注意!見極めのコツと実体験
- 革染めの混色方法|2色から3色を作る方法&コツを紹介
- 革染めは色の研究|混色と水加減で変わる発色のふしぎ
- さいごに
革染料の三原色|マゼンタ・シアン・イエローの基本
まず、色の三原色は、絵の具では“赤・青・黄”と言われることが多いですが、実は、きれいに色を作るための本当の三原色は——マゼンタ・シアン・イエローです。
今回使う“青み赤”と“空色”は、それぞれマゼンタとシアンに近い色なので、この2色だけでも、とても幅広い色が作れます。
革染料の名前に注意!見極めのコツと実体験
ちなみに、革用の染料は、メーカーによって色の名前が違います。
たとえば…
“シアン”は、“空色”や“ターコイズ”など
“マゼンタ”は、“青み赤”など
“イエロー”は、“黄”や“鮮黄”などと表記されていることがあります。
色の名前だけで選ぶと、『三原色を揃えたつもりが、違った!』ということもあるので、見た目や説明をよく見て、『これはマゼンタっぽいな?』『これはシアンかな?』と考えながら選んでみてくださいね。
また、初めて染料を購入する際は、色見本やカラーチャートが商品画像の中にあるものを選ぶことをおすすめします。色名と染料の色が違うこともあるので、要注意!
※私自身も誤って購入してしまった経験あり。ご注意ください。
革染めの混色方法|2色から3色を作る方法&コツを紹介
動画では、クラフト社の青み赤と空色の2色から、3つの色を作る方法(混色)を紹介しています。どんな色になるか、想像しながらご覧ください。
まず、青み赤を3か所に1滴ずつ置いて、そこに空色を1滴、2滴、3滴と順番に混ぜていきます。こうすると“比率”の違いがひと目で分かります。
この作り方は、色を再現したいときにもとっても便利。
“青み赤1:青2”のように、数字で記録しておくのがおすすめです。
では、実際に革に塗って、仕上がりの違いを見てみましょう。
革に塗ってみると‥こんな色!紫色になると予想していた方も多いかもしれませんが、実際は深い青色に仕上がりました。
革染めは色の研究|混色と水加減で変わる発色のふしぎ
さきほど、混色した染料を革に塗ったところまでお見せしましたが…ここで終わっては“色の研究”とは言えません!
大事なのは、水で薄めたときの発色の変化も確認すること。というのも、実際に革花を染めるときには原液のまま使うこともありますが、グラデーション染めのときは、ほとんどの場合、薄めて使うからです。
同じ配合でも、水を加えるだけでまったく違う雰囲気の色になります。この“ひと手間”がとっても大切。
実際に革に色をのせて、乾いたあとの色変化まで確認することで、混色の奥深さと面白さを、きっと実感できると思います。
さいごに
私が革花づくりの中で一番ワクワクするのが、色づくり。
革に色をのせるたびに、今日はどんな色になるだろう?と今でもワクワクする大好きな工程です。
この世界には、まだ見たことのない色がきっとある。
だからこそ、自由に、そして思いのままに、あなたの色を楽しんでほしいと思っています。
今回の記事や動画が、そんな“色づくりの世界”への小さな入り口になれたらうれしいです。
関連記事:色の記録や染め方についてもっと知りたい方へ
📌色見本ノートの作り方はこちら
📌革染めの基本はこちら
使用している染料について
今回紹介した染料はこちら
👉 クラフト社の染料おためしセット
(Amazon) https://amzn.to/4481NZQ
初めて染色する方にもぴったりな少量タイプのセットです。染料はひとつひとつ揃えるとちょっと高めなので、まずは少し試してみたい…という方にもおすすめです。この記事で紹介した“青み赤”や“空色”もこの中に含まれています。
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