世界一くわしい革花の専門書

革花(かわはな・レザーフラワー)の作り方や染色・成形などの技術記録とあわせて、革花作家としてものづくりを続ける中で、生きづらさから少しずつ抜けていった心の変化や考え方を綴っています。心を整える視点や日々の気づきを、暮らしと制作の記録としてまとめたブログです。

このブログは、革花作家としてものづくりを続ける中で、私自身が生きづらさから少しずつ抜けていった 心の変化や気づきを記録しています。 革花の技術の話も心の話も、どちらも「生きること」の一部として綴っています。

※「世界一くわしい」とは、一人の作家が歩んできた過程と気づきを、 技術と心の両面から、できる限り丁寧に残しているという意味で使っています。

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試行錯誤がオリジナリティを生む|革花作家の体験記

手に持った革で作られた赤いガーベラ。小さな花びらを重ねて成形した革花作品

 

ものづくりの世界には情報があふれている。けれど、それを鵜呑みにしただけでは本当に作りたいものには辿り着けない。この記事では、革花作りを通して体験した「試行錯誤こそがオリジナリティを生む」という学びを書いてみたい。

革花作りはゼロからのスタートだった|試行錯誤の日々

私は、革で花を作りたいと思ってからというもの、それだけをひたすら追い求めて作り方やデザインなどを探求してきた。

最初はもちろん、何のヒントもないところからだったことから、形になるまでとても多くの時間を要したけれど、得られた知識や技術は何ものにも代えられない大切な宝物となった。

革花を作り始めてから、花の形を作るまでには確か半年ほどかかったと思う。

他の人がインターネットに作り方を投稿していない頃の話だっただけに、本当のゼロスタートだった。

ネットの情報を鵜呑みにしない|革花作りで学んだこと

私は、革花を作り始めた頃から「巷にあふれる情報」を信じすぎないようにしようと決めていた。

革花を作り始めてすぐの頃、革染めの技術や技法を全く知らなかった私は、真っ先にインターネットでその方法を検索した。レザークラフトの革染めの方法は、探せばすぐに出てきた。そこには「正解」とされる方法がいくつも紹介されていた。

革染めの情報なのだから、革花にもきっと使えるはずだ!と早速調べた方法でやってみた。けれど、なぜかうまくいかない。

作り方はひとつじゃない|情報をそのまま使ってもうまくいかない理由

同じ道具、同じ方法でやっても、理想とする染めの雰囲気は出ないし、どれだけ回数を重ねてもうまくいかなかった。

よく考えてみると、私が探した方法は、レザークラフトで革染めする方法であって、私が作りたい革花のように小さなものを染める技術ではなかった。

だから、どんなに同じ道具を使ったって、同じ技術で染めたって、うまくいくはずがないんだと試行錯誤の末に気づいた。

私が作りたいのは、革小物ではなく革花。

使っている素材は同じ革だったとしても、革の厚みも成形の仕方も全く違う。

巷にあふれている情報は、確かに同じ素材・同じ染料だったとしても、作るものが違えばそれだけ技術は違ってくる。

試行錯誤がオリジナリティを生む

それに気づいてからというもの、どこからでも得られる知識は頭の片隅に置いておく程度にして、【革花を作るために】どうすればいいかを考えるようになった。

一見、当然のことのように感じるかもしれないけれど、作家を続けていると、これは結構あるあるなのではないだろうか。

もし全く同じものを作るのだとしたら、その情報はヒントになるかもしれない。けれど、どんな状況でも全く同じ結果が得られるとは限らない。

だからこそ、すぐに得られる情報を鵜吞みにしすぎることなく、自分自身で試してみて、結果どうだったのかを自分の目で確かめて検証しなくてはならない。

もしそれが違う結果になったとしても、どうしてそうなったのかという原因を探るところまでやったほうがいい。

そうしなければ、次につなげられないばかりか、単にやって終わりという「時間の無駄」が生まれてしまう。

うまくいったとしても、いかなかったとしても、必ずすべてが自分のモノになるまでやりきること。それが積み重なっていくことで「経験」に厚みが出てくる。

ものづくりを続けていれば、必ずどこかの段階でつまづく。それは、作品を、より豊かにするために必要な課題なのだと思う。

もちろん、その課題は自分が成長していくと同時にどんどん難易度が増す。と、同時に、あなたの作品のオリジナリティを磨くチャンスでもある。

私も、同じだった。

何度も失敗して、何度もやり直して…その繰り返しの中でしか、自分だけの表現には辿り着けなかった。その経験があるからこそ、あなたへ向けて、試行錯誤することや経験することの大切さを伝えている。
誰かの正解をなぞるのではなく、自分の頭で考え、試行錯誤を重ねることこそが、結果的にオリジナリティを生み出す。

その実感を込めて、最後にあなたへメッセージを伝えたい。

情報をヒントに変える

私が革花作りを通して気づいたのは、どんな情報もそのまま正解になるわけではないということだ。大切なのは、得た知識を鵜呑みにするのではなく、自分の作品にどう生かせるのかを考えること。

たとえ遠回りに見えたとしても、必ず自分だけの経験となり、作品を育てるヒントになる。

正解探しよりも問いかけ続ける姿勢が、ものづくりを続けるあなたをきっと支えてくれるはずだ。


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この記事は、「ものづくりで生きるということ」というカテゴリの中の一編です。
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