
最近、自分に対して「勿体ない時間の使い方」をしていないか?と考えるようになった。
作家として活動し始めてからは、もっぱら仕事のために時間を費やしてきたけれど、販売をやめてから自分の時間ができるようになった。
時間の余裕ができてすぐの頃は、20代後半のころ、仕事をやめて家庭に入ったときと同じように、社会に何も貢献できていない自分に対して無価値感を感じていた。
何もしない時間が申し訳なく感じて、何かしていないと時間を持て余してしまうし、かといって何も生み出さない時間を過ごしているようで怖かった。
7月末に販売をやめて約3か月が過ぎた今、怖さはほとんどなくなった。
その代わり、勿体ない時間の使い方をしていないかということを、常に考えるようになった。
私が思う【勿体ない時間の使い方】というのは、ただなんとなく過ごすだけという使い方。
たとえば、なんとなくスマホを見て数時間が過ぎてしまうような時間の使い方は、作家になってからはしていなかったけれど、販売をやめるとたくさんの時間ができるからこそ、ついやりがちになってしまう。
やっと時間の余裕ができたのに、それだと何の意味もない。
そこで、自分の一日の過ごし方を考えてみた。
毎日5時半に起床。家族のお弁当や朝食の準備をして、それからブログやYouTubeに関するデータチェック、洗濯、ヨガなど。
家族が起きてきたら一緒に朝食を食べ、家族が出かけたら家事をして、ブログを書いたりYouTube撮影や動画編集をして一日を過ごす。
夕方5時にお風呂に入り、夕食を作って、家族が帰宅したら一緒に夕食を食べ、家族との時間を過ごす。
寝る前には子どもたちが寝室に来るので、そこで30分ほど話して就寝。
最近の一日はこんな感じ。
出勤している人からすると、こんなに自由な毎日がうらやましく感じるかもしれないけれど、結構単調な一日。
ある意味ルーティン化した日常だからこそ、少し変化が欲しいなと思うようになった。
ずっと自宅にこもっていることに苦痛は感じないけど、ここ最近は外に出たくなってきた。
そこで、朝食の準備を終えた後、ウォーキングに出かけるようになった。
6時過ぎから、平日は40分ほど、休日は1時間半ほど。
以前はヨガをしていたものの、どうしても家族がいると自分のペースが崩されてしまうし、集中できなかった。
けれど、自宅を出て、自分一人の時間としてウォーキングすると、意識が自分だけに向いて、歩くことに集中できる。
自然が大好きで、四季を感じると心が喜ぶのが分かるから、外に出るだけで気分が良くなる。
「今日一日を始めるぞ!」という気持ちになって、すがすがしい気分になる。
緑の多い場所を歩き、朝の空気を吸うだけで、こんなに心から元気になるのかと実感したこともあり、継続できている。
ただ、継続には私なりの秘訣があって、「ダイエットを目的にしないこと」と「できない日があってもOKにする」という二つのルールを決めた。
以前の私は完璧主義で、自分に厳しかった。
できない=ダメな自分だと思っていた。
でも、それが自分を苦しめていたことに気づき、それをやめてみた。
以前、運動不足で体調を崩し、ダイエット目的で歩き始めたことがある。
毎日歩いて体重計を見ては、結果が出ずに焦っていた。
健康になるために始めたのに、変化がないことに落ち込み、何のためにやっているのか分からなくなってやめてしまった。
今は、心を整えて、気持ちよく一日のスタートを切るためにウォーキングしている。
目的が違うだけで、やっていることは全く同じ。コースも同じ。そして結果も同じで体重は変わらない。
だけど、気持ちはすがすがしい。
毎朝歩くだけだけど、一日の始まりに鳥のさえずりを聴いたり、虫の声に耳を傾けたり、紅葉していく葉っぱを眺めたりして、気分転換になっている。
「ダイエットしたいから歩く=結果を出すため」
「気分転換=心を整えるため」
同じことをしていても、目的が違えば、こんなにも心が軽いものなのかと驚いてしまう。
そして、体重は減らないものの、体全体がすっきりしてきて、洋服がすっきり着こなせるようになってきたのは、思わぬ変化だった。
私にとって、目標を達成するためにやっていたときよりも、気分が良くなるためにやったときの方が、断然効果があった。すごい!
ウォーキングがダイエット目的だった頃は、一日でも休むと「どうしよう…また太っちゃう!」なんて思っていた。
今は、雨が降った日は無理せず「お休み」と割り切って、いつもよりゆっくり過ごすことにしている。
鉄瓶でお湯を沸かして、時間をかけてコーヒーを淹れ、ほろ苦い香りを嗅ぎながらゆっくり飲むコーヒーは、何気ない一日のひとときを特別にしてくれる。
ある意味、雨の日はご褒美みたいな気分。
そう思うと、お休みもいいなぁと心が喜ぶ。
結局、完璧主義だった頃より、今の私の方がずっと幸せ度が高くて、日々充実しているのだと心から感じている。
一日の始まりが気分がいいと、自然と心が整って穏やかに過ごせるし、家族に優しく声をかけられる。
「行ってらっしゃい」を言った後は、一気にモチベーションを上げて仕事ができる。
一日にできることは一気にやって、夜は家族との時間を楽しみ、早めにお布団に入る。
寝る前のスマホ時間は、私には必要ない。
お布団に入ってからは、「あ〜ふかふかのお布団最高!」と毎日幸せを感じつつ、今日頑張ったことを思い出しながら、「明日も充実した日になりますように」とつぶやいて眠る。
一日を気分よく過ごすことこそ、何より大切だと気づいた。
体も心も元気でいられるのは、そうした毎日の積み重ね。
そうあることで、ブログを書く温度が宿るし、話す言葉もやわらかくなる。
そんな毎日を過ごしていたら、小さな幸せがいっぱいあって、それがずっと続くようにしたいと願うと、物事が気持ちよく流れていくようになる。
なんとなく過ごしている今日は、誰かにとって悲しい一日かもしれない。
でも、自分が幸せに過ごすことで、誰かを少しでも幸せにできるかもしれない。
それが目の前の人であっても、こうしてブログを読んでくださるあなたでも、動画を見てくださる人であっても同じこと。
勿体ない時間の使い方をしていたら、きっと気づけなかったことに気づいてからは、こうして「今、この瞬間」を大切に過ごすことに注力している私。
これからの発信も、ご縁をいただいた誰かにとって心に届くものであるように、私は、ずっと日々を大切に生きていこうと思う。