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レザークラフト初心者だった私が、オーダー制作で気づいた“心を込めるものづくり”

※この記事は「革花作家|販売と心の記録」シリーズの第6話です。

▼ 第5話はこちら:
“自分にしかできないこと”と、“正解のないものづくり”

レザークラフトを始めて、1年半ほどが経った頃のこと。
少しずつできることが増えてきて、作ることがますます楽しくなってきた時期でした。

そんなある日、思いがけないきっかけから、初めて「誰かのために」作ることに向き合うことになります。

今回は、当時Instagramに残していた投稿をもとに、その出来事を追いかけていこうと思います。

はじめての“オーダー制作”というプレッシャー

📅 2018年11月17日

携帯を使っているお義父さんへ、携帯ケースをプレゼントしました🎁✨
普段はストラップをつけて、首から下げてポケットに入れていた携帯。
ポケットから携帯が落ちるところを何度か見かけたので、「これはどうにかしたほうがいいな…」とずっと気になっていたところでした(⌒-⌒; )

携帯ケースを見たお義父さんは、すぐにベルトを外して取りつけて、「良かとば、ありがとう〜😆」と喜んでくれました!
あとで聞いたところ、携帯がよく落ちて困っていたとのこと。
やっぱり不便だったんだなぁと感じて、早いうちに渡せて本当によかった…と心から思いました。


驚いたのはその後。
携帯ケースを見たお義母さんが一言。
「これは……剪定バサミ入れね?」

携帯ケースだと伝えると、
「畑仕事で使ってる剪定バサミとノコギリを入れられるバッグが欲しい!」と、まさかのオーダー依頼。

そんなものまで頼まれるなんて…とびっくりしつつも、いつもお世話になっている義両親のために、使いやすいものを作りたい、と思いました。

このとき、義父にプレゼントした携帯ケースは、頼まれて作ったものではなく、「不便そうだな」という気づきから、自分の意思で作ったものでした。

兄が型紙を作り、デザインも使いやすいように工夫してくれたおかげで、義両親ともとても喜んでくれて──
それが、私にとって「ものづくりの喜び」を初めて実感した出来事になりました。

そしてその後、予想外のオーダーに私は大苦戦することに……!

ものづくりの喜びと、小さな自信の芽生え

2019年2月7日

お義父さんからのオーダー製作中‼️
以前携帯ケースをプレゼントした時、すぐオーダーしてくれたけれど、なかなか構想が思いつかず随分待たせている状態😭💦
お義父さん、待たせちゃってごめんね🙏💦

兄の力を存分に借りて、ようやく形になりました🎶
型紙からの製作にとにかく手こずりながら、泣きそうになりながら…でした笑💦
普段使うものでもないし、私が使ったことがないものなだけに…
それを形にするのがものすごーーーく難しかったです😭

完成まではあと少し‼️‼️
「これが作れたら自信につながるよ😊‼️がんばれ‼️」
兄からの言葉に背中を押されながら完成まで頑張ります👍✨‼️

ひとつずつ製作したことのないものにチャレンジ😝             失敗しながら悩みながらでも、ちょっとずつ自分のモノになっていく喜び✨
レザークラフトって本当に楽しいです‼️‼️

当時は、ショルダーバッグやトートバッグなど、ある程度大きなものは作ったことがありました。でも、こうした作業用の道具入れのような小物はまったくの初めてで、「どうやって作ったらいいんだろう……」というところからのスタート。

気づけば、オーダーをいただいてから3か月が経っていました。

正直な気持ちとして、「どうしてこんなに難しいものを頼むの〜💦」と心の中で思ってしまうこともありました。

でも、夫からふとこんな言葉をかけられて──

「あなただから頼んだんだと思うよ。」

その一言で、ふっと気持ちが変わって、「ああ、そうか。だったら頑張ってみよう」と、前向きな気持ちになれたのを今でも覚えています。

それと同時に、兄からの励ましもまた、私の心にずっと残っていて。
新しいものにどんどんチャレンジして、それを「完成させる」ことができたとき、私はようやく、“作るってこんなに楽しいんだ”と感じられていたのかもしれません。

やっぱり、私にとっては──
ひとつひとつの積み重ねこそが、何より大切なプロセスだったんだと思います。

「良かとば作ってくれとるたい!」――心に届いた瞬間

2019年2月12日

先日 ようやくお義父さんにオーダー品を渡せました😊🎶
お義父さんにも「楽しみにしとるけんね〜」と言われ、渡すまでは緊張しました💦笑

今回のオーダーは、初めての剪定ノコ&ハサミ用の作業バッグ。
それにプラスして針金を入れるポケットも作りました!
裏側の写真を撮り忘れましたが💦裏側にお義父さんの名前入り‼️

お義父さんがバッグを見た瞬間…
「おぉっ‼️良かとば作ってくれとるたい😆‼️」と、ものすごく喜んでくれました。


以前携帯ケースをプレゼントした時みたいに、すぐベルトに通して道具を入れて…
「ちょうど良かばい‼️ありがとう😄🎶」と満面の笑み❤️

お義父さんがあまりにも喜んでくれるので、私も本当に本当に嬉しかったです😭💕お義母さんも「長く使えそうね〜😊」と喜んでくれました❤️

初挑戦はどんな時もドキドキしますが💦
喜んでくれる顔を思い浮かべながら作ると、それがちゃんと伝わるんだなぁ…と改めて感じました。
お義父さん!オーダーありがとうございました❤️

道具を扱う作業に使うものだからこそ、ケガをしないようにと、このとき初めて、「革絞り」という技法にも挑戦しました。
ノコギリとハサミがぴったり収まるように、慎重に形を整えながら──

私にとっては未知の挑戦ばかりだったけれど、“使う人のことを想像して作る”という体験が、ここまで自分の気持ちを動かすのかと、強く感じました。

夫も、義両親が喜んでくれた様子を見てとても嬉しそうで。
「想いをかたちにするって、こういうことなのかもしれない」──
そんな気づきをもらえた時間でした。


当時、兄がよく言っていたのは「心を込めるってことだよ」と。
そのときの私は、正直あまりピンと来ていなかったけれど、完成したものを、私の手から渡して、目の前でお義父さんが喜んでくれたこと──

それこそが、“心を込める”という意味だったのだと思います。

さいごに|相手を思って作るということ

ものづくりは、単に「販売すること」ではありません。
この出来事は、それを体現していたと感じています。

「相手を思って作る」というのは、どんな人が、どんなふうに、どんな時に使うのか?
使うときに気をつけることは?──
そんなふうに、自然とその人のことを思い浮かべることなのだと思います。

今になってこの投稿を見返して、
「販売が苦しくてたまらなかったとき、これを見ればよかった」と真っ先に思いました。

この記録には、ものづくりのすべてが詰まっていたのに、必死になりすぎて、一番大切にしなければいけない部分をすっかり忘れてしまっていたのかもしれません。

誰かのために、誰かを思って作るものは、モノとしてだけではなく、心にも届くのだと、改めて感じました。

ものづくりで本当に大切なのは、どれだけ相手を思いやって作れるかということ。

たったそれだけのことなのに、そこに立ち返るまでに、私はずいぶん遠回りをしてしまったように思います。


次回予告|第7話

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※この頃に作っていた作品については、革花ダイアリーにて詳しくご紹介しています。  制作のヒントに!

この記事は、「革花作家|販売と心の記録」というカテゴリの中の一編です。
2017年に革花を始めた当初からの、販売の葛藤や気づき、そして自分自身と向き合ってきた過程を時系列で記録しています。
革花作家|販売と心の記録

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