卒業するキミへ|濃藍の紫陽花に込めた革花アクセサリーの記録

本記事でご紹介している「紫陽花-濃藍-」シリーズは、すでに販売を終了しております。
ですが、卒業という節目に向けた作品に込めた想いを、記録として綴っています。
特別な時間に寄り添う一輪の花として、この作品が生まれた背景を感じていただけたら嬉しいです。

長崎にも雪が舞ったある冬の日、私はふと思い立ちました。
今年の紫陽花は「濃藍(こいあい)」の色で作ろう、と。

卒業を迎えるキミへ

私の子どもが今年、卒業を迎えます。

たくさん笑って、たくさん悩んで、壁にぶつかってはまた乗り越えて。
その姿を見てきたからこそ、この日を迎えることがどれほど尊く、そしてどれほど寂しいか…

母親の気持ちは、まるで自分の心が外にあるようなもの。
嬉しさも寂しさも、全部自分のことのように感じてしまう。

その想いを、作品に込めたいと思ったのです。

濃藍に込めた意味

新たな旅立ちを迎える子どもたちへ。
晴れの日を見送る私たちの気持ちに重なるのが、この「濃藍」の色でした。

明るい未来へと進む一歩と、少しの寂しさを含んだ深い青。
この色にしかできなかった表現が、今回の紫陽花にはあります。

紫陽花-濃藍-シリーズのご紹介(記録)

革花ブローチ

革で丁寧にかたどった紫陽花をぎゅっと束ねた、まあるいブローチ。
正面、横、どこから見ても土台が見えないよう、紫陽花をたっぷり使っています。
卒業式の装いにもさりげなく華を添えてくれるサイズ感です。

革花タックピン

ブローチとお揃いで使える、小ぶりなタックピン。
男女問わず使えるデザインで、落ち着いた藍色とビーズのきらめきがポイント。
スーツやジャケットの襟元にも自然に馴染みます。

革花ピアス・イヤリング

縦長のデザインが印象的なピアス・イヤリング。
360度どこから見ても紫陽花が咲いているような立体感に仕上げました。
花がふわりと揺れ、上品で華やかな印象に。

あとがきに代えて|作品がくれた時間

卒業という言葉を聞くだけで、胸がいっぱいになってしまうこの季節。

革花作家である前に、ひとりの母親として過ごした日々。
それをこうして形にできることは、私にとってかけがえのない喜びです。

作品とは、想いのかたち。

言葉にできない気持ちを、花びらにのせて。
「卒業するキミへ」―この想いが、届いていますように。

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紫陽花シリーズの他の作品も、オンラインギャラリーにてご紹介しています。やわらかな色、涼やかな色、そしてこの濃藍のような深みのある色まで…さまざまな表情の紫陽花をご覧いただけたら嬉しいです。

 

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