
人は、生きていることに意味を求めたくなる生き物なのだろうか。
何かを始めようとしたとき、
「それに何の意味があるの?」と、つい考えてしまうことがある。
意味がなければ、やる必要はないのだろうか。
けれど、私は思う。
やったことに意味があったかどうかは、
振り返ってみて初めてわかることだ。
始める前から、その出来事にどんな意味があるのかなんて、誰にも分かるはずがない。
人生なんて、そんなものだと思う。
なんとなくやり始めたこと。
最初は嫌だったけれど、やってみたこと。
興味がなかったけれど、流れで経験したこと。
そのときは「無駄かもしれない」と思っていたことが、
何年も経ってから、自分を支えてくれる出来事になることがある。
想像もしていなかった出会い。
思いがけず心に残った言葉。
あのときは嫌だったのに、今では笑って話せる出来事。
意味は、その瞬間には見えない。
むしろ、見えないことのほうが多い。
それでも時間が経つと、点と点がつながるように、
「ああ、こういうことだったのか」と腑に落ちる日がくる。
だから、今わからなくていい。
今、意味が見えなくてもいい。
そのときはただ、その時間を生きていればいい。
意味は、あとからついてくる。
そして振り返ったとき、
自分の歩いてきた道が、ちゃんと自分を作っていたことに気づくのだと思う。