新しいことを始めるとき、誰もが「自信がないから始められない」と感じるもの。私も実際そうだった。けれど、経験を積み重ねた今だからこそ、自信がなくても一歩踏み出す勇気の方が大切だと気づいた。
では、なぜ私たちは最初に“自信のなさ”を強く感じてしまうのだろう。
- 自信がなくて行動できないときの心理
- 経験が自信を育てる理由|小さな積み重ねが力になる
- 年齢で変わる自信との向き合い方|20代・30代・40代の気づき
- 自信より大切な一歩を踏み出す勇気|小さな積み重ねが未来をつくる
自信がなくて行動できないときの心理
何かをきっかけに「やってみたい」と思うことが見つかっても、すぐに行動に移せる人は少ない。
純粋な思いが浮かんでも、その直後に「何のためにやるの?」「やっても意味がない」「収入にならない」と、やらない理由を探す自分が出てくるからだ。
かつての私もそうだった。
何か始めようとするとき、それが「収入」という成果につながらないのであれば、やる意味がないと思っていた。
せっかく純粋な思いが浮かんできても、「やらない理由」を真っ先に考えてしまい、結局行動に移さず終わったことが山ほどある。
今になって思えば、それは自分に自信がなかったからなのだろうと思う。
経験が自信を育てる理由|小さな積み重ねが力になる
私は、革花を作り始める前、花ではなく手あたり次第にできることをやっていた。
ただ「作れるものを作っていた」という感覚に近いと思う。けれど、それまで一緒にやっていた兄から独立した途端に、全部ひとりで「仕事」として革花をやることになり、それまで味わったことのない思いが押し寄せた。
何でも一人でこなすのは精神的に楽な一方で、すべての判断を自分でしなければならない。何かするたびに、ヒヤヒヤしていた。
それまで得意なことが特になかった私は、何をするにも自信がなかった。注文が来ても、発送後は「これで大丈夫かな?」「クレームが来たらどうしよう」と、起きてもいないことを想像して勝手に落ち込んだりしていた。
独立してから数か月は、自分に自信が持てず、おどおどしていたと思う。
けれど、時間が経つにつれて、それまで高く感じていたハードルを越えられるようになったり、落ち着いてお客さま対応ができるようになったりしていった。「自信をつけたい」と意識しなくても、目の前のことを続けているうちに、自然とできるようになっていたのだ。
その経験から分かったのは、自信は「つけるもの」ではないということ。
自信がないのは、まだ経験が浅いからこそ出てくる感情であり、それは悪いことではない。
人は自信のなさを自覚して初めて「悔しい」「頑張ろう」という気持ちを持てるのではないだろうか。
私が20代の頃、仕事中によく「尻の青い若者が何を言うか」と年配の人に言われた。自分の意見を伝えただけなのに、経験の浅さが生意気に映ったのだろう。
当時は「仕事に年齢は関係ない」と思う一方で、「若い=経験不足」という現実を突きつけられた気がして、どうしようもない悔しさを抱えた。
けれど、その一言が私の中で火をつけた。
「次は絶対そう言わせない」「年齢なんて関係ないと思わせてやる」——そういう強いエネルギーに変わったのだ。
結局、自信がないのは経験が浅いから。
長年やってきた人と比べても、積み重ねの量が違うのだから、追いつくには時間がかかるし、張り合っても意味がない。
でも、その自信のなさがあるからこそ「悔しい」という感情が生まれ、認められたいという思いにつながり、その先で少しずつ自分だけの自信が育っていく。
ひとつの道を大切に育てるように、試行錯誤しながら壁を越えていく。その繰り返しの中で「自分にもできる」という小さな成功体験が積み重なり、やがて「自分を信じられる」ようになる。
それが、自信なのだ。

年齢で変わる自信との向き合い方|20代・30代・40代の気づき
自信より大切な一歩を踏み出す勇気|小さな積み重ねが未来をつくる
最初は自信なんてなくていい。誰だってそうなのだから、恥ずかしいことではない。
自信がないなら、人に憧れて大きなことを目指すより、小さな一歩を踏み出すことが大切だ。最初の一歩を進めたら、また次の一歩を出す。ただそれだけでいい。大きなことを急にやろうとするから失敗が怖くなり、「私にはできない」という気持ちが大きくなるのだ。
それならいっそ、周りなんて見ないで、誰とも比べず、誰も見ていない場所で小さな一歩を歩めばいい。誰も見ていないのだから失敗を笑われることもない。自分の力で踏み出した一歩を、自分自身でしっかり褒めてあげれば、それでいい。
カッコつけたり承認欲求を満たすためではなく、自分の心が喜ぶことを重ねていく。その積み重ねが、やがて本当の自信へと変わっていくのだ。
もし、自信をなくしたら、もう一度、一番最初の一歩を振り返ってみること。きっと、その小さな一歩が、どれだけ遠くまで歩いてきたかを教えてくれる。
経験は嘘をつかない。積み重ねた日々は、言葉や表情におのずと自信を宿らせていくのだ。
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