革花の作り方・中級編 #06|ひまわりの作り方|立体成形・軸の工夫・染め方のポイント


今回は「中級編・第6回」として、ひまわりの作り方の続きとなる内容をお届けします。

この回では、

  • ひまわりの立体成形のコツ

  • 革花の軸を作るときの考え方

  • 花軸の染め方と成形のポイント

など、盛りだくさんでお話ししていきます。

📍中級編 #05 ひまわりの作り方【染料3色で陰影を作る方法】

動画はこちら→https://youtu.be/ytofToEkPOM

ひまわりの花脈と立体成形|自然に見せる線の入れ方

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染色が終わったら、いよいよひまわりの成形に入ります。
革は、水で濡らしてから水分を拭き取ってから使い始めるのが基本です。

ひまわりの花びらには筋(花脈)が多いため、細かく線を入れていくと本物のように見えてきます。
以前は線を2〜3本しか入れていなかった私も、繊細に表現することでよりリアルになると気づき、今のスタイルにたどり着きました。

少しの違いですが、線の数で表情が全く変わるので、ぜひ見比べながら試してみてください。

📍中級編で使う道具一覧はこちら

花びらに丸みとくしゃっと感をつける方法|リアルに見える革花の工夫

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今回は少し大きめのひまわりを作るので、裏返して花びらに軽く丸みをつけます。
ひまわりは、くしゃっと乱れた花弁のイメージがありますよね?

可愛く作りすぎると革の質感と合わなくなることもあるため、少し控えめに、くしゃっとした自然な丸みを意識しています。

花びらをつまんだり、あえて不規則な方向に曲げたり。
花は1枚ずつ表情が違っていて、不格好なものも自然な姿だと思っています。

乾燥しやすい夏場などは、スプレーで濡らしながら進めるのがおすすめです。

2枚重ねで作るひまわり|華やかさを出す重ね方の工夫

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今回は2枚の花びらを重ねて、より華やかな仕上がりにする構成にしています。

下の段は少し控えめに丸みを持たせ、上の段は中心の型をつけてから、互い違いに重ねて接着します。
このとき、サイズ感の合う道具があれば代用してOK。私は目薬のキャップを使うこともあります。

革花ひまわりの軸の考え方|なぜ型紙がないのか?

📌ひまわりの型紙はこちらから

ひまわりの軸は、使用する革の厚みによってサイズが変わるため、無料型紙には含めていません。

厚い革なら巻いたときに短く、薄い革なら長くなってしまうため、自分の作品に合わせて長さを調整する必要があります。

大切なのは「花の大きさに対して、軸の高さがどのくらいか」を意識すること。
高すぎるとバランスが悪くなり、低すぎると立体感が出にくくなります。

軸を美しく染めるコツ|原液で染める理由と仕上がりの違い

軸は原液のまま濃いめに染めるのがおすすめです。
水で薄めてしまうと色が薄くなり、切り口に染料が入りにくくなるためです。

染めた後は、巻く前に少しクセをつけておくと作業がしやすくなります。

📌革花の基本成形|ふっくら・巻く・つまむ・ひねる4つの技法

ひまわりらしい軸を作る|ふっくら感と丸みを出す方法

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巻いたままの軸は表情がなく、ひまわりらしさが出にくいので、次の工程を加えます:

  1. 外側を開いて一旦広げる

  2. 中心部分だけ少しくぼませる

  3. 丸みのある軸に整える

こうすると、ひまわりの特徴的な「ふっくらとした軸」になります。

※ここはぜひ、動画でご覧ください。

仕上げの組み立てと接着

仕上げ剤を忘れずに塗り、乾燥したら、花びらを2枚重ね、軸を接着します。接着してから乾燥するまでは触らずに保管しましょう。

おわりに|花作りの奥深さを感じて

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

革花づくりは、一見複雑そうに見えるかもしれませんが、花ごとに共通するポイントもたくさんあります。
一つ一つを丁寧に学んでいくことで、少しずつ理解が深まっていきます。

もし作業中にわからないことがあれば、コメント欄からお気軽に質問してください。
今後「質問コーナー」も予定していますので、そちらでお答えしていくつもりです。

一緒に革花作り、楽しんでいきましょう!

 

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