桜 -春光- 生革花ブローチ|透明感と春の光を宿した革花の記録

本記事でご紹介する「桜 -春光- 生革花ブローチ」は、販売を終了しております。
ですが、生革という新たな素材で初めて挑んだ記念すべき作品として、その想いや制作背景を記録に残しています。
春を想う気持ちごと、受け取っていただけたら嬉しいです。

2024年、新たな素材「生革(きがわ)」を使って作品を作っていこう。
そう決めたとき、真っ先に浮かんだのが「桜」でした。

春光という名の桜

春が来るたびに、近所のお散歩コースに咲く桜。
その木の下から空を見上げると、淡く透けるような光に照らされて、桜の花と若葉がやさしい色を放っていました。

「春光(しゅんこう)」という言葉は、春のやわらかな日差しや景色を表すもの。
この作品には、その風景そのものを閉じ込めたような想いを込めています。

一点ものとして仕立てた初めての生革作品

大小さまざまな桜を一輪ずつ染めて、立体的に組み合わせました。
ほんのりピンク、やさしい黄緑、淡くやさしい色合いが重なって、春のやわらかい光のような印象に。

生革独特のすりガラスのような透明感が、この桜の繊細さをより引き立ててくれました。

今この瞬間を咲く、桜の姿

ブローチの中で、いくつかの桜が外に飛び出すようなデザインにしています。
ほんの数日しか咲かない桜だからこそ、精一杯外に向かって咲こうとする姿を表したかったのです。

内にこもらず、外に向かって咲く。
それはきっと、今の私自身の気持ちにも重なるものがありました。

はじまりの一輪に

この桜 -春光- は、生革作品としての第1作目
春の訪れを告げるように、2024年のものづくりの幕開けを飾ってくれました。

この作品は一点物として販売され、1月28日にお迎えいただきました。
心からの感謝を込めて、ここに記録を残します。

あとがき

季節を感じ、記憶をたどりながら生まれる作品たち。
革花という世界で、こんなにも春を表現できることが本当にうれしくてたまりません。

生革という新たな素材とともに、2024年もさまざまな花を咲かせていきたいと思います。
どうぞ、これからの作品も楽しみにしていてくださいね。

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この桜作品にも使用した「生革」という素材の特性や、制作までの試行錯誤について綴った記録です。

 

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