今回は、革花の基礎となる4つの成形技法をご紹介します。
これまで動画では染色などの工程を中心にお伝えしてきましたが、革花の魅力を引き出すうえで、成形こそが一番の要だと私は感じています。
「花びらって、どうやってあんなに立体的になるの?」
「そもそも革って、そんなに柔らかくなるの?」
そんな疑問を持っていた方にも、ヒントになる内容になっていると思います。
今回の動画では、基本の4技法の動きをじっくり見ていただけるように構成しました。
まずは、動画とあわせてこちらの記事をご覧ください。
革花の表情をつくる、4つの成形技法
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ふっくらさせる
→ 花びらに自然な立体感を出す技法。やさしく丸みを持たせることで、柔らかさが生まれます。 -
巻く
→ 花の中心などに使う技法で、バラのような形も表現できます。小さく巻くだけで存在感が出るのが不思議です。 -
つまむ
→ 花びらの先端に動きを加えるときに。ほんの少しの力加減で表情が変わるのが面白いところです。 -
ひねる
→ 葉や茎に使うと、まるで風に揺れているようなナチュラルなラインが生まれます。
成形は“濡れた状態”で
動画でもお話していますが、革を立体的にするときは、染色後の革を乾かさずに、そのままの状態で成形するのがポイントです。(または水で濡らした状態で)
濡れているからこそ、しなやかに形を変えられ、乾くことでその形がしっかり固定されます。
実際の完成形はこちら
それぞれの技法を使って仕上げたパーツです。
これらを組み合わせることで、ひとつの花の形になります。
動画はこちらから
▶ https://youtu.be/pqfb7wSoox0
実際の手の動きや、力の加減などは、動画でじっくりご確認いただけます。
はじめての方にも分かりやすいように、ゆっくりと丁寧に作業を進めています。
さいごに
この4つの成形技法は、革花をつくるうえでの“土台”のようなものです。
革花は、この基本の立体技法があれば、組み合わせ方次第で、花の種類も、表情も、ぐっと広がります。
もし、「なんだか難しそう…」と感じていた方がいたら、
この動画で「私にもできるかも」と思ってもらえたらうれしいです。
革花づくりの楽しさは、形づくる手の中にあります。
ぜひ、ご自身の手でその感覚を味わってみてくださいね。
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