こんにちは。革花作家のkaoです。
少しずつ、春の訪れを感じられるような時期になってきましたね。
今回は、One-Off Kaoの桜アクセサリーの中でも、一番人気の作品をご紹介していきます。2024年に制作・販売開始しましたが、2025年に入ってからもずっと人気の作品です。これから迎える卒業式や入学式などのセレモニーにもぴったりな上品な桜アクセサリーですので、ぜひご覧いただけたらと思います。
巷ではあまり見かけない「生革(きがわ)」という珍しい素材でできたアクセサリーなので、どんな素材で、どんな風に作られているのかもお見せします。
- 透明感が魅力の「生革ブローチ」その素材とは?
- 染色で透明感を引き出す
- ひとつずつはさみでカット
- 立体感を作る|一枚の革が桜に変わる瞬間
- 桜のブローチに仕立てる|光の加減で表情を変える生革
- 仕上げ|桜に緑色をふんわり入れる
- 生革ブローチ着用イメージ
- 最後に
透明感が魅力の「生革ブローチ」その素材とは?
画像左上にあるのが、加工する前の生革(きがわ)です。
生革(きがわ)とは?
鞣されていない半透明の豚の皮で本革の一種です。本革でありながら透け感がありプラスチック製品とは異なる独特の質感があります。現在では製造業者が少なく、流通量が限られた貴重な素材です。
生革は加工が難しいのですが、この独特の透け感を生かした作品を作りたいと思い使い始めました。本革にはない透け感のおかげで、染めた後の色合いがふんわりとした優しい雰囲気になるのが、この素材の魅力的なところです。
染色で透明感を引き出す
生革は使う部位によって仕上がりに微妙な違いが出ます。この桜ブローチもそうした違いを生かして部位を選んでいます。まずはふんわりと桜色に染めて…
ひとつずつはさみでカット
染めた生革をひとつずつはさみでカットします。硬い素材で厚みがあるので慎重にカットしなければいけません。切り口がガタガタにならないように、時間をかけて丁寧に切っています。
立体感を作る|一枚の革が桜に変わる瞬間
カットした生革に立体感をつけて動きを出すと…透け感のある桜が生まれます。立体感をつけることで陰影が生まれ、透け感がより引き出される瞬間です。この角度から見た生革の桜は、本当に美しくて、ずっと眺めていたくなるほど可愛い。この美しさが伝わりますように…!
桜のブローチに仕立てる|光の加減で表情を変える生革
桜ブローチに仕立てたところ。生革は、光の加減で表情が変化する面白い素材であることを、ぜひ画像で見比べてみてください。↑こちらは、自然光が入る明るい場所で見たとき。桜ひとつひとつが少し白っぽく、色合いが優しく明るい雰囲気に見えます。
そして、こちらが逆光で見たとき。桜ひとつひとつに陰影ができたことで、透明感が際立って見えませんか?特に、桜の輪郭がくっきり浮き出しているようにも見えます。個人的には、逆光に映し出された桜の輪郭と染められた色が相まったときの方が、情緒的でとても美しく感じます。
仕上げ|桜に緑色をふんわり入れる
一番最後に、桜の葉をイメージした淡い緑色を入れて、生革の桜ブローチ「春光」の完成です。
生革ブローチ着用イメージ
ブローチの着用イメージ。※トップスは桜がよく見えるようにネイビーカラーのものを着用しています。
左上の画像が光量が少ない場所、右下が自然光の下で撮影しています。透明感のある素材だからこそ、着ている服になじみやすいという特長があります。ふんわり華やかに上品さを添える桜ブローチ。厳かな卒業式の雰囲気にも、おめでたい入学式やお祝い事などにも、ひとつあると出番の多い人気アイテムです。
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最後に
今回は、生革という素材についてと、生革で作られた桜ブローチが完成するまでの工程、そしてその魅力をお伝えしました。普段の生活ではあまり見かけない生革という素材ですが、この桜ブローチをきっかけに、生革の美しさや面白さにご興味を持っていただけたら幸いです。
ご紹介した生革の桜ブローチ「春光」は、4月30日までの期間限定販売となっております。少しでも気になられた方は、ぜひ商品ページもご覧ください。
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