今回は革花の作り方・中級編第2回目として、桔梗をモチーフにした革の染め方をご紹介します。
基本編の内容をおさらいしつつ、前回のエアブラシ紹介動画で使った技術を活かし、革に美しいグラデーションと立体感をつける工程を丁寧に解説します。
無料型紙のご案内
今回の桔梗は、私が動画で作成した型紙を無料でご用意しています。
桔梗の型紙ダウンロードは、こちらからどうぞ。
また、型紙作成からカットまでの様子も動画でご覧いただけますので、効率的なデジタル型紙制作の参考にしてみてください。
※型紙をご自身で作りたい方は、革花の型紙作り&革の切り方をご覧ください。
革染め前の準備
便利なアイテムとして、エアブラシの中を洗うための空き瓶を用意しています。
基本編のおさらい:革の下準備
革を染める前に、まず水で全体を濡らし、その後水分をふき取ります。
革の銀面(表面)から染め始め、両面とも染め終わったら再度水分をふき取って乾かします。
桔梗の軸部分も同じように染めておきます。
エアブラシを使った革の染め方
※中級編#02では、エアブラシで染めている様子をご覧いただいています。(※詳細なエアブラシの使い方は近日公開予定)
エアブラシの準備ができたら、実際に革を染めていきます。
エアブラシを使う際は、どの程度染まっているかが判断しやすいように、必ず革が乾燥した状態で染めます。
まず、花全体を淡く染めます。一気に濃くせず、丁寧にゆっくり色を足しながらグラデーションを作っていきましょう。
花弁がある程度染まった部分にさらに色を重ねることで立体感が増し、最後に中心部分を濃く染めて奥行きを出します。
紫色の扱い方と練習のすすめ
紫色は革染めにおいて特に難しい色の一つです。(※個人的感想です。)
淡く染めたつもりでも、革を乾燥させると想像以上に色が濃く染まっていることもしばしばあり、未だに難しさを感じることがあります。ただ、染め方が淡すぎると色がぼやけてしまうため、微妙な調整が必要です。
紫色は特に濃淡を出すのが難しい色。だからこそ、グラデーションや濃淡の練習に紫色を使うのがおすすめ。
エアブラシで少しずつ色を足しながら、どのくらい濃くしたらバランスが良くなるかを感覚で掴んでいくことが上達のポイントです。
立体感を出す“シワ入れ”の技法
染めの後は、桔梗の花弁にしわを入れて立体感を強調します。
まず、目打ちでしわを作り、しわの上を筆でなぞって色を入れます。
こうすることで影が生まれ、ただ色を塗っただけの時よりも格段に立体的な仕上がりになります。
これで桔梗の革染めは完成です。
📌あると便利な道具
・ネイル用使い捨て筆(10本入り)
筆先がとても細いため、革に線を入れたり描いたりするのにとても便利。染料やアクリル絵の具など、さまざまなものに使えます。10本入りなので使い捨てできるのも◎
まとめと次回予告
今回は基本編の復習を兼ねて、桔梗の革染めと立体感の出し方をご紹介しました。
次回(革花・中級編#03)では、染めた革を立体的に成形し、組み立てる工程をお見せする予定です。
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