当時のInstagramより
投稿日:2019年6月6日
✔︎グリーン
こちらは葉っぱ3枚を合わせたような形で作りました🎶
抹茶のようなカラーを目指しました。明るいカラーが苦手な方でも普段使いできるように、落ち着いたカラーになっています!
✔︎オレンジ
こちらは花びら3枚を合わせたような形。
カラーはこれまであまり作っていないオレンジです!
光に当たると鮮やかなカラーが耳元で映えるように。
日本人の肌がきれいに見える【イエロー】を工夫しながら染色しました。
涼しげなのもいいけれど夏らしくアツいカラーで!真っ白なシャツにも似合います♡
※今回の2種類はピアスのみの販売です。
イヤリング派の方本当にごめんなさい🙏😭
沢山考えて色んなパターンで試作したのですが、どうしても思う形にできなくて今回は断念することにしました。
できるだけ同じデザインにしなければイメージが変わってしまうからです。
これまでで初めての経験💦
形によってイヤリングにできないものもあるのか…と、かなり勉強になりました。
今後の製作の課題になりました。
3月のイベントが終了してから早3ヶ月が経とうとしています。
これまであれよあれよと過ぎ去った時間を反省して、兄も私も充電期間を設けました。
それぞれに少し心の余裕を持ちつつ、オーダー製作をしたり、過去に躊躇していたことに挑戦してきました。
兄はこれまで製作していたものを再度型紙から見直して、使いやすさやデザインを変更。
見た目だけでなく、使いやすさを追求していくことで「使う人の立場」に立ち【思いを込める】という点にこだわってきました。
これまで本当に数々の種類を製作してきましたが、徹底的にこだわる時間が持てず、そこでフラストレーションが溜まり、理想とする形との相違にずっと悩んできたように感じます。
今回心の余裕を持てたことで、話し合う時間も沢山あり、相談したり、一緒に考えたり…と、とても充実した時間を持てた印象です。
そして私は、とにかく【目標にしていた形の追求】に費やした時間でした。
これまでその時の精一杯を作品に込めていましたが、毎回それで満足していた訳ではなく😅
自分の作りたい形になかなか到達できないもやもやした気持ちを革に込めて、沢山作って沢山色んな方法を試してみました。
頭がいっぱいになって「頭が働かない」ってこういうことを言うんだな〜という経験も人生で初めてでした。
5月の下旬頃から、急にふと浮かんだものが作りたくなり、思いのままに手を動かしていたら、驚くほど自分の理想に近いものができて、やっと昨日【目標としていた形】に到達することができました!
私たちにとっては長い長い充電期間でしたが、兄も私もそれぞれにこれまでを振り返る
大切な時間になったことはいうまでもありません。
これがゴールではなくスタートなんだ!と心を引き締めて😤‼️‼️
2019年の残り半年を突っ走りたいと思います👍✨
花から着想を得た革花アクセサリー|ピアスしか作れなかった苦い経験
革で花を作るだけでなく、当時は花からインスピレーションを受けたデザインも作っていました。
きれいな花の形だけでなく、花弁を1枚外したような形にしたり、立体的にふっくらと成形したり、つまんでみたり。
日々の制作の中で、立体成形を意識した形が私の中で少しずつ確立されていった頃です。
革花をアクセサリーに仕立てるには、まだまだ技術が未熟で、ピアスにしかできなかったという苦い思い出のアクセサリーでもあります。
後日、この作品をイベントで販売していたら、オレンジの方をイヤリングにしてほしいと頼まれたのですが、
「できないんです…すみません」と言うしかありませんでした。
この出来事をきっかけに、私は「デザインすることとは?」「ピアスにもイヤリングにも仕立てるにはどうすればいいのか?」という視点でも、革花を考えるようになりました。
走り続けた制作の日々|こだわりきれなかった作品たちと向き合って
この頃は、革花を始めるきっかけをくれた兄と二人で、作品制作と販売を行っていました。
まだ経験は浅かったものの、少しでもお客さまの声を反映した作品を作ろうと必死な時期でした。
けれども、イベントに立て続けに出展していたこともあり、じっくり作品と向き合う時間が取れず、“徹底的にこだわる”ことができないまま、日々が過ぎていきました。
お客さまに手に取っていただく作品であるにも関わらず、思いを込めきれないことへのフラストレーションがたまり、しばらくの間、充電期間を取ることにしたのです。
“使う人の立場”で考えるものづくりへ|充電期間がくれた気づき
イベント出展をやめてしばらく、兄と私はそれぞれが作品と向き合う時間を持ちました。
これまで作っていた作品をもう一度見直し、どんなところを改善したかったのか、勿体ないと感じていた部分はどこだったのか、
「もっとこうだったらよかったのに」というポイントはないか――
作り手の視点ではなく、“使う人の視点”でもう一度見つめ直す時間となりました。
当時、必死に作っていた私は、作り手としての思いばかりを作品にぶつけてしまっていたことを反省しました。
その中で、「使い手の立場に立つこと」の大切さにも気づくことができたのです。
よく「ものづくりではペルソナを設定することが大切」と言われますが、
自分のお客さまがどんな人かを設定する以前に、“独りよがりの作品になっていないか”という視点の方が、ずっと大切だと私は感じています。
「作りたいから作った」という理由も、間違いではないし、それが正解かどうかは誰にも分かりません。
でも、作り手と使い手の想いが重なったときこそ、本当の意味で“作品が完成する”のではないかと私は思います。
イベントでの苦い経験も、今では学びになった大切な出来事のひとつです。
けれど、それ以上に今でも忘れられないのは、残念そうなお客さまの表情。
本当に申し訳ないという思いとともに、
「どうすればこのデザインでピアスもイヤリングも実現できるか?」という多角的な視点と計画性の必要性を、あらためて痛感しました。
革花との出会いが教えてくれた、人生のリメイク
何の資格もないまま、私はがむしゃらにこの“革花”という珍しい世界に飛び込みました。
そして、このあとも多くの人やモノとの出会いによって、作品に対する想いや技術、経験を少しずつ積み重ねていくことになります。
雇用されて、決められた仕事をこなす――そんな日々を長く過ごしてきた私にとって、
革花という世界に出会えたことは、「人生をリメイクする」という感覚で、物事を見つめるきっかけになりました。
もし、革花を作っていなければ、こんなふうに深く考えることはなかったかもしれません。
それだけ、私にとって“革花”は面白く、奥深く、刺激に満ちた世界です。
革花というジャンルだけでなく、「ものを生み出す」こと、「新しいものを形にする」という世界は、とてつもなく広く、そして、はかなく、美しい。
だからこそ、私は願っています。
この喜びや感動を、もっとたくさんの人に体験してほしい。と。
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→過去作品#11|近日公開
📚 ▶ 革花ダイアリー|初期から振り返り
初期から順に、革花作品を振り返るシリーズです。
流れの中で、少しずつ形になっていく過程をご覧いただけます。
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