革100%のやさしいヘアゴム|全世代に届けたい手づくりの安心感
当時のInstagramより
投稿日:2019年6月3日
【お花ヘアゴム】
夏向けの明るいカラーを6カラー🎶
#ブラウン
#ピンク
#グリーン
#ブルー
#スカイブルー
#ブルーグリーン
※イエローに見えるのは、ブラウンです💦
ヘアゴムは小さいお子さまから大人の方まで幅広い年齢の方にお使い頂きたいので
金具類は一切使用しないシンプルな作りにしました😊💕
お花もヘアゴムを留める部分も全て革でできています🎶
ゴムが劣化して伸びてしまっても交換可能な作りにしているので長くお使い頂けますよ〜😆✨
シンプルさの中に込めたこだわり|革で届ける毎日の喜び
イベント出展が多かったこの頃、さまざまな年齢層の方との出会いがありました。
「革って高価なもので、普段使いには向いていない」「アクセサリーだと使うのが勿体ない」など、革に対して特別感があるあまり、購入しても使えない…なんて声を多く聞いていました。
私自身も革を扱う前までは、そんな思いがあったことを思い出しながら、「もっと身近なものとして、革を選ぶことの喜びを感じられたら」という思いも芽生えていました。
革=高価なものというイメージを払拭しつつ、機能的に長く使えるものを作ろうと思って作ったのが、この革花ヘアゴムです。
ヘアゴムが伸びても交換できるように、ゴムを通せるデザインにしたのはもちろん、小さなお子さまが使っても安心なように、壊れにくい構造を研究しました。
当時、私自身も育児中だったので、子どもが口に入れても安全なものづくりは大きな課題でしたが、おかげで“ものづくりに対する視点”が磨かれたように思います。
初めてがたくさん詰まった作品|色を楽しみ、花を重ねて
この作品で、初めて「革を重ねて花を作る」というデザインが完成しました。
このときはそこまで深く考えていたわけではありませんが、バイカラーが流行していたこともあり、それを取り入れたカラー選びが自然とデザインに反映されていたのだと思います。
グラデーションをすでに研究していた頃で、染料を混ぜる(混色)のが楽しくて仕方なかった時期。どの花を見ても同じものがなく、全部が混色。とにかく楽しく制作していたことが、今もよく伝わってきます。
花の軸の形も、おそらくこれが今の私の花の軸に繋がっている“最初の作品”です。
「こうすれば花っぽさが出せる」と分かり、このあたりから私の革花には、この形の軸が頻繁に登場するようになりました。
繊細さとは無縁の作品ですが、「色を楽しんでいる気持ち」が溢れていて、当時のワクワク感が今でも感じられます。
ちなみに、一番のお気に入りは、一番下の左側にある濃いブルーの革花。この色も染料を混ぜて作っていて、色が完成したときは、その美しさに感動したのを覚えています。
イベントで真っ先にお客様に選んでいただいた時、「やっぱりこれが一番いいよね!」と嬉しい気持ちと、「もうこの色に出会えないかも…」という寂しさが混ざりました。
それがきっかけで、色をレシピとして残すことを決めました。
“同じ色に何度でも出会うために、忘れないように記録しよう”
私の色研究ノートのはじまりは、まさにこの瞬間です。
おわりに|作品の背景にある出会いと気づき
どんなことにも原点があるように、私にも、いくつもの原点が存在しています。
その時々に出会った人や出来事、感じたことをもとに、作品の一部として少しずつ変化を与えてくれる原点という大切な成長の瞬間。
中には、すぐに気持ちを切り替えられないようなことだってありましたが、結局のところ、その出来事のおかげで作品を見直すきっかけになったりすることも多くありました。
私の「作品」の中には、そうしたたくさんのきっかけが絡み合って、合わさってできています。私だけの「こうしたい」という思いだけでは、いいものは完成しないという大きな気づきを与えてもらえたのも、革花作家だったからです。
過去を振り返っても、そんな出来事ばかりです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
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📚 ▶ 革花ダイアリー|初期から振り返り
初期から順に、革花作品を振り返るシリーズです。
流れの中で、少しずつ形になっていく過程をご覧いただけます。
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