革花づくりに必要な「型紙作りの考え方」

革で作られたフクシアのピアスと「革花は型紙が10割」という文字が入ったサムネイル画像

革花づくりに欠かせない「型紙」

革花の基本編・型紙作り記事をご覧の方はすでにご存じの通り、型紙には手書き型紙とデジタル型紙(PDF型紙)の2種類があります。

「型紙ってどうやって作るの?」という方は、こちらの動画をご覧ください。
初心者さん向けに、型紙作りと革の切り方をわかりやすく紹介しています。

私が革花を作り始めたばかりの頃は、革花の型紙なんて存在しておらず、すべて手書き型紙で作っていました。

ただ、基本編の型紙作り動画をご覧になればお分かりの通り、私は手書きの型紙作りが大の苦手。型紙を手書きするなんて難しすぎて、何度も何度も書き直したり作り直したり…というのが日常茶飯事でした。

なぜ革花の型紙作りは難しいのか

なぜそんなに型紙作りが難しいのか?

それは、作ってみるとお分かりかと思います。これから作ろうとしているのは、立体的な花。それを作るために、完成図から逆算して【展開図=型紙】に起こす。だから難しいんです。

そして、型紙が完成したからイメージした完成図になるかというと、決してそうはいきません。

理由はふたつあります。

理由①:革は“厚み”のある素材

ひとつめは、【革】という厚みのある素材を使うからです。

革は紙とは違い、基本的に厚みのある素材です。そのため、革花を作るときには、完成図だけでなく、使用する革の厚みを考慮して型紙を作る必要があります。

一般的に出回っている花の型紙を使って、革花を作ることはもちろんできます。ただ、それが革の厚みが考慮されていない型紙ならば、完成図はまったく違ったものになってしまう可能性もあることをお忘れなく。

また、革花の型紙は、革の種類や厚みによっても作れる作れないという境界線もあります。(※革の種類や選び方の記事もご覧ください)

理由②:革は“伸びる”素材

革で作ったフクシアのピアス。成形により立体感と動きが出ている

ふたつめの理由は、革の素材が伸びる性質を持っているからです。

型紙作りにおいて、一番難しいポイントは実はここにあります。革を立体的にしようとすると、型紙通りにカットした革を成形しなければならないのですが、成形=革を伸ばすことで凹凸や動きを出すということ。

つまりは、型紙通りの形のまま革を使うわけではなく、革を伸ばすことで表現していくからこそ、完成形のイメージから逆算して作る必要があるのです。

型紙づくりが苦手な方へ

中級編では、型紙の作り方はお伝えしませんが、ご自身で型紙を作ることが難しいと感じるようでしたら、革花専用の型紙をお使いになるのが美しく作るための最短距離だと思います。

私自身も、初心者の頃に「革花専用の型紙があったらいいのにな…」と心底感じていました。ですから、少しでも困っている方のお役に立てたらと思っています。

無料型紙で、季節の花づくりを楽しもう

今後季節の花を革で作る上で、無料型紙(PDF型紙)を増やしていきますので、ぜひご活用ください。

※革花の型紙作りの具体的な方法については、こちらの動画と記事で詳しく紹介しています。

 

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