
先月から、新しく革花ハンドブックというものを作り始めました。
今回作ったのは、Vol.2のコスモス。作品画像を見ていたら、当時のことをいろいろと思い出したので、ここに書いておこうと思います。
このコスモスを作った2021年当時、まだ型紙をデジタル化していなくて、全部手書きで作っていました。
手書きの型紙って、簡単にできそうに見えるかもしれないけれど、絵を描くように作れるものではなくて、とても難しいものなんです。
型紙は、1本の線で書かないといけないものなのに、ちょっと修正するたびにどんどん線が増えていって、サイズが大きくなったり、逆に小さくなったり。そんなこともあり、革花作りの中では一番神経を使う工程でした。
それから少したって、パソコンで型紙を作れるようになったときには、本当に感動したのを今でも覚えています。
手書きの頃は、修正して完成!ではなく、一旦革を切って、修正、また型紙を作りなおして…を延々と繰り返していたから。それまで「私アナログなんで…」と通してきたツケが、全部そこで一気に出た気もします^^;
だから、デジタル化した今、当時の作品を作り直すのも、とても感慨深いんですよ。
時代が変わったなという気持ちと同時に、自分自身の成長も感じられて、過去を振り返って「頑張ったね」と素直に言えるのも、全部が宝物に思えます。
あとは、染色技術を磨くのにも、とても時間がかかったんですよね。
革の染色技術は、紙に絵の具を塗るのと違って、“染める”からこそ表現方法が全く違うことに最初はとても悩まされました。
まず染料の扱い方を知らなかったし、どう染めるのかということも知らなくて。もちろん、基本的な扱い方の情報はあったけれど、書いてある通りにやってもうまくいかないことも多かった。だから、全部独学でやるしかなかったんです。
「調べた情報が必ずしも正解ではない」ことも、そこから学びました。
特に、ものすごく苦労したのが、グラデーション染色。
今でこそ、道具はこれを使うといいよ~なんて軽く紹介できるけれど、ほんっっっとたくさん試行錯誤したからこそ、紹介できるんです。何年もかけて、自分が表現したい色や表情を追い求めて時間をかけてきて、やっと今があるんです。
「どんな色で、どんな風に、どの順番で染めたら、革花が美しく染まるのか」
語り出すと熱くなってしまうほど研究を重ねてきたからこそ、今こうして革花の専門書を書くことができるのだと思います。
結局、何が言いたいかというと、私が作っている革花ハンドブックは、人生の数年分をジャンプできるくらい価値あるものだということです。
※補足しますが「革で花を作りたい人にとって」という意味ですよ。
「これ作れるんだぞ!すごいだろ!」と言っているのではありません。
私にとって、人生をかけてきた、一番大切なものという意味です。
そんな思いで、過去の私が一番欲しかったものを形にしたのが、革花ハンドブックです。
道具だけでなく、型紙もあって、詳しく書かれた作り方もあって、見ながら作るだけで革花作家が作っていた作品を体験できるというもの。もしタイムスリップできるなら、過去の私に真っ先にプレゼントしたい心強い相棒のような存在。
過去の私が、喉から手が出るほど欲しかった革花の作り方が、この革花ハンドブックに全部収録されています。
もし、過去の私と同じように、「革で花を作ってみたい!」と思った方には、きっとお役に立てるはずです。よかったら、覗いてみてください。
「革花を作ってみたいな」と興味を持っていただけたら、型紙からアクセサリー仕立てまでまとめた革花ハンドブックVol.2(コスモス)の記事も、ご覧ください(^^♪