世界一くわしい革花の専門書

革花(かわはな・レザーフラワー)の作り方や染色・成形などの技術記録とあわせて、革花作家としてものづくりを続ける中で、生きづらさから少しずつ抜けていった心の変化や考え方を綴っています。心を整える視点や日々の気づきを、暮らしと制作の記録としてまとめたブログです。

このブログは、革花作家としてものづくりを続ける中で、私自身が生きづらさから少しずつ抜けていった 心の変化や気づきを記録しています。 革花の技術の話も心の話も、どちらも「生きること」の一部として綴っています。

※「世界一くわしい」とは、一人の作家が歩んできた過程と気づきを、 技術と心の両面から、できる限り丁寧に残しているという意味で使っています。

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やりたいこと探しの前に、大切にしたいこと。──心の土台の話

薄い霧の山と一本の木。何かを始める前に心を整えることを象徴する風景。

やりたいことがあるのに、動けない。
進みたいのに、なぜか前に進めない。

そんなもどかしさを感じたことはありませんか?

私は、ずっとそうでした。

でも、あるとき気づいたんです。

――心の土台が整っていなければ、
どんな選択も、どんな挑戦も苦しくなる。

その気づきは、私の生き方を大きく変えました。

ここからは、その答えにたどり着くまでの私自身の話を少しだけ綴らせてください。

社会に出た途端、「自分で生きること」が難しくなる理由

子どものころは、ただ何も気にせず、やりたいことをやって楽しく過ごせていたけれど、家族という小さな社会から、学校や会社という大きな社会に出た途端、本来の自分で生きることが途端に難しくなります。
それは、社会が決めた「ルール」や「常識」、「こうあるべき」「普通」という枠にはめられることで、それまで持っていた自分の価値観が間違っているような錯覚を起こすからだと思います。
けれど、社会の一因になると、なぜかみんなと同じであることが「普通」だし、そうあることが当たり前として求められることが多くなる。
私は、自分自身が持っていた価値観や、こうしたいという思いと、世界の当たり前の間に生まれた溝を埋めることが出来なかったから、生きづらかったのだと気づきました。
自分が「こうしたい」と思っても、世界はそれを「自分勝手」「わがまま」「協調性がない」という言葉で縛り付けてしまう。
私の思いを潰していることにも気づかないまま。
自分を抑え込んで生きることが当たり前になっていました。
でもそれが、心を苦しめていた原因だと気づいたのは、ずっと先のことでした。

自分の価値観を大切にするという生き方

でも、大人になり、それは社会が潰そうとして潰しているのではないということにも気づいたのです。
多くの人たちと、うまく共生するためには、ある一定のルールがなければうまくいかないことがたくさん存在する。
だから、仕方ないことでもあるのです。
ただ、私は、そのルールという枠の中で生きることに、息苦しさを感じ、自分からその枠を出ることにしました。
「枠を出る=一人で生きる」ではありません。
ルールを守りながらも、自分の価値観や考え方を大切にするという生き方です。

雇われて働く生き方

私は、30代半ばまで、雇用されて働くという形でしか仕事をしたことがありませんでした。
それまで、看護師としてしか働いたことがなかったこともあり、それ以外の選択肢があるように思えなかったからです。
けれど、どこにいっても、いつまでたっても、なぜかうまくいかない。
仕事にやりがいを持てたとしても、なぜか人間関係がうまくいかないことも多くて。
あるとき、自分の意志とは関係なく、離職することになったとき、自分は「看護師しかできない」と思い込んでいたので、仕事探しがうまくいかなかったときには路頭に迷いました。
自分に何ができるんだろう?て。

自分で選ぶ生き方へ

それから、兄の誘いもあり、このブログに書いている「革花」を作るという人生を選択することになりました。
当時は、そうしようと決めていたわけではなく、仕事が見つからない間だけ気分転換にやろうと思っていたんです。
けれど、続けていくうちに、ものづくりの面白さに魅かれ、もっとできるようになりたいと思うほど楽しくなっていきました。
そのうち、「革花を仕事にしたい」と思うようになったんです。
そこから、私は雇用されることから、自分で仕事を自由に選択するという意味でも個人事業を立ち上げることにしました。
それまで感じていた生きづらさや、仕事で感じるストレスから解放されて、自由にやりたいことをやろうと意気込んで。

比較、不安、葛藤。そして、挫折。

けれど、自由になったはずの私は、いつの間にか自由に苦しむようになっていました。

最初は、やりたいことをただやることに集中していたので、周りが見えずに没頭できたのですが、だんだんとそうできない状況になっていきました。
やりたいことをやるという自由は得られたけれど、「自力で仕事をする」となったとき、あまりにも自分に自信がなくて、前に進むのが怖くなりました。
やる気はあるのに、どこかで「怖い」「できなかったらどうしよう」という思いから ブレーキがかかり、行動に移すまでに時間がかかってしまう。
何をするにも「これでいいのかな?」と不安になるし、商品価格をつけるときにも「この価格だと高いと思われるかな?」と、自分で決められる状況にいるのに決められない。
進みたいのに、進めないという謎の気持ちに、長い間、悩まされました。
そこから、個人事業をしていく中で、本当にいろんな感情を体験しました。
他の素晴らしい作家さんと比較して、自分はまったくいいものを作れていないと自信喪失したり、自分は全然うまくできないと自己嫌悪に陥ったり。
自分が好きで始めたはずの仕事が、まるで精神修行のように感じることも多くて。
8年間の作家活動を通した先にあったのは、「もうがんばれない」という挫折感でした。

挫折からの気づき

その挫折感は、私に立ち止まるきっかけをくれました。

これまでの経験を思い返すと、どの出来事にも「感情」が強く絡んでいて、そのたびに心が疲れていたことに気づきました。

自分の思いとは関係なく、起きた出来事に対して心が振り回されてばかり。

いつになったら、平穏な日々を送れるようになるんだろう?と、ずっと考えていました。

心と向き合い始めた日々

私は、自分のことが信じられなかった。
自分なんて、と思ってた。
周りの人から見た自分ばかり気にしていた。
自分を後回しにして、周りの人に合わせてばかりいた。
何でも我慢してた…。
たくさんの「自分」と向き合って、感情を揺さぶられて、喜怒哀楽に振り回されてきたけれど、それは、「私の心が整っていなかったことが原因」だったんだと分かりました。
そこから、毎日、意識的に自分がどう感じているのか、どうしたいのかという思いに向き合い続けました。
今まで、無意識に自分を後回しにして、周りの意見に合わせようとしていたけれど、そうじゃないと思うときには、ちゃんと気づいてあげて、自分の気持ちを置き去りにしないように気がけました。
周りの人から言われた言葉に感情が揺れたときには、なぜそう感じたのかを自分に問い、その思いを大切にすることもしました。
時間をかけて何度も繰り返すうち、「自分らしく生きている」と心から思えるようになり、日々穏やかに過ごせるようになったのです。

心の土台があるかどうかで、生き方は変わる

私は、これまでの人生の中で
「心が整っているかどうかで、生き方そのものが変わる」ということを、強く実感してきました。

自分の思いのままに生きるって、言葉にすると簡単なように聞こえるけれど、果たして、自分らしく生きられている人がどれくらいいるのでしょうか。

SNSを開けば、

  • 誰かとの出来事に振り回されてしまう人

  • やりたいことはあるのに動けない人

  • 自信が持てず迷ってしまう人

…そんな声がたくさん流れてきます。

私にとって、その投稿は、悩みを抱えていた頃の自分そのもの。

同じように悩んで、同じように怒って、落ち込んで、泣いて、そして、自分を責め続けてきた時期がありました。

だからこそ思うんです。

何よりも——

心を整えることが、いちばん大事だと。

心を整えるスキルは、一生もの

私は、心を整えるというスキルは「一生もの」だと思っています。

感情に振り回されず、
強くしなやかな“自分軸”を持てるようになったとき——

人は本当にやりたいことを実現できる。

私は経験からそう断言できます。

人間は、成長したいと思ったからといって、すぐに変われるわけではありません。

いろんな出来事に向き合い、
そのたびに心が揺れ、
その揺れから学ぶ。

その積み重ねが、成長につながっていきます。


人生に、飛び級はありません。

確実に、一歩ずつ。

その歩みこそが、生き方をつくり、未来を変えていくのだと思います。


👉心を整えるって何だろう?と思ったら、こちらをご覧ください。

心を整える意味・方法・効果など、詳しく伝えています。

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