世界一くわしい革花の専門書

革花(かわはな・レザーフラワー)の作り方や染色・成形などの技術記録とあわせて、革花作家としてものづくりを続ける中で、生きづらさから少しずつ抜けていった心の変化や考え方を綴っています。心を整える視点や日々の気づきを、暮らしと制作の記録としてまとめたブログです。

このブログは、革花作家としてものづくりを続ける中で、私自身が生きづらさから少しずつ抜けていった 心の変化や気づきを記録しています。 革花の技術の話も心の話も、どちらも「生きること」の一部として綴っています。

※「世界一くわしい」とは、一人の作家が歩んできた過程と気づきを、 技術と心の両面から、できる限り丁寧に残しているという意味で使っています。

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逆境を乗り越える方法|ピンチを成長に変える実体験から学ぶ力

逆境を乗り越え未来への扉をイメージさせる、光が差し込む森の道

人生では、誰もが予期せぬピンチ逆境に直面する。

「どうして自分にこんなことが?」

「もう人生終わった」

と絶望を感じることもある。

その時は、先が見えず、寝ても覚めてもそのことばかり考えてしまうものだ。

けれど、そんな逆境を乗り越える経験から得られる学びは、必ず人としての器を大きくし、力をつけてくれるものだ。これは、私自身が何度も困難を乗り越えてきた中で実感していることだ。

この記事では、私の体験談を通して、ピンチや逆境がなぜ力になるのか、そしてその意味を伝えたい。

体験談① 突然の失業が人生を変えた理由

このブログの中でも何度も書いているけれど、私が革花を仕事にしようと思ったきっかけは「突然の失業」だった。

私の場合、希望退職ではなく、職場自体がなくなるという突然の宣告から始まった。
ちょうどその頃、私は自身のスキルアップのために学校へ通うことを決め、手続きをする直前の出来事だった。だから、急いで次の職場を探そうとしたけれど、何度面接を受けても落ちるという人生最大のピンチを味わった。

これまで一度もこんなことはなかったのに、どうして…?
とにかく落ち込んだ。その後、やっと雇用してもらえた職場は、地域の中でもあまり評判の良くないところだった。将来のためにと就職したはいいものの、さらに私に追い打ちをかける出来事が続いた。

その職場はたった4日しか続かなかった。(これも人生初。)

八方塞がりとはまさにこのこと。何をやってもうまくいかず落ち込んでいた時、兄が私に「レザークラフトを一緒にしないか」と誘ってくれた。
当時、何も決まっていなかった私にとって、それが何よりの救いだったことは言うまでもない。

落ち込んだ気持ちから目をそらす程度の選択だと思っていたけれど、これがきっかけとなって作家という道へ進むことになった。
この時、人生で初めて「終わり」が「始まり」なのだと実感した。

→この失業体験については、販売と心の記録2話で詳しく書いています。

体験談② 葛藤から学んだ、自分で立つ力

その後、レザークラフトを始めたはいいものの、それまで兄と長く一緒に過ごすことがなかったため、やり取りの中でモヤモヤを感じることが多かった私。

何をするにも自分の思い通りにいかず、自分の存在意義について長い間苦しい思いをしていた。
「自分がいる意味があるのか」「このまま続けていいのか」「私はどこを目指したいのか」

――それまで考えたこともない思いが、私の中に生まれた。

そんな時、兄から言われた「お前は他力本願だ」という言葉に、ハッとしつつ、それまで自分がやってきたことのすべてを思い返すきっかけになった。

私にだって、できることがある。
「自分の足で立って、我が道を行く」ことを選択したのは、この時だった。

この出来事がなければ、私が独学で作った「革花」が生まれることはなかった。

体験談③ 独立後に知った、逆境を乗り越える意味

兄からの独立後、すべてを一人でやることの大変さに押しつぶされそうになり、日々「これでいいのだろうか」と不安がつきまとうようになった。

一人でやれることの楽しさもあったけれど、すべて自分で決断しなければならず、それが正しいのか間違っているのかさえ自信がない日々が続いた。
それまでは兄がやってくれていたことを全部自分一人でやることがどれだけ大変で、どれだけ兄に甘えていたかを思い知ることとなった。

一人でこなせる時間と限られた業務量の中で、仕事効率化を図ることの重要性に気づかされた。
そうした苦しさの中で得た仕組み化が、今の活動を支えている。

体験談④ コロナ禍で見つけた、作り続ける理由

コロナ感染症で世界が止まった時、私は「革花は必要とされるのだろうか」と深く考えることになった。
私の作品は必需品ではない今、これから先も必要だと言ってくれる人がどれくらいいるだろう――と、自問自答する日々が続いた。

けれど、緊急事態宣言中に注文をしてくださったお客さまがくれたメッセージが、その時の私を支えてくれた。
私は、作品を販売しているのではない。癒しを届ける存在でいていいのだ、と気持ちを切り替えることで、当たり前じゃなくなった「日常」を届けられることへの感謝を感じた。

この不安があったからこそ、私は「何のために革花を作るのか」「誰のために届けたいのか」を考えることができた。
私の「革花を作り続ける理由」をくれたのは、お客さまだった。

→当時のリアルな心境は、販売と心の記録15話にまとめています。

逆境をチャンスに変える方法

こうして振り返ると、私の人生はピンチの連続だったけれど、その一つ一つが確かに成長につながっていた。

人生はいいことばかりではない。

人には、何かのタイミングで必ずピンチが訪れる。それは予想だにしないことで、突然やってくる。

ピンチの渦中にいるとき、人は誰しもパニックになったり、先が見えなくて落ち込んだりしてしまう。
けれど、それを乗り越えた後に振り返れば、あのタイミングでピンチが訪れたのは「必要な経験」だったのだと気づく。

【逆境とは必ずしも悪いものではない】と今では思う。

それは、私自身が「こうなったらいいな」と思った矢先に訪れるからこそ、願った未来へ向かうために起きるものだからだ。

裏を返せば、それがなければ変わらない日常を、ただ当たり前に過ごしていたかもしれないということでもある。
そう思うと逆境は、自分の人生の舵を自分で取っているからこそ訪れるのではないだろうか。

これから先の未来を自分で築きたいと思うから、そうなるための試練としてピンチが次々訪れる。
それに気づいてさえいれば、ピンチが訪れた時でも「やった!次のチャンスがやってきた!」と気持ちを切り替えられるようになる。

もちろん、気持ちを切り替えられるようになるには時間も経験も必要だけれど、年齢とともにそれが分かってくると、そう思えるようになるのだ。

そして、それを乗り越えた先には必ず「こうなったらいいな」という未来が叶うようになっている。
「乗り越えられない壁はやってこない」とよく言うけれど、それは本当のことだ。

乗り越えられるから、やってくる。
そしてそれを乗り越えた先には、人として成長することができ、一回り大きな器を手に入れられるようになっている。
それが、人として成熟していくということだと思う。

逆境を乗り越える意味と未来への扉

ピンチは、ただの試練ではなく、未来を切り開くための扉だ。

私自身、子どもの頃から数えきれないほどのピンチをくぐり抜けて、今を生きている。若いころには「言葉が重い」と言われるのが嫌だったけれど、今振り返れば、それだけ多くの逆境を経験してきた証なのだと思える。

逆境は、必ずしも悪いものではない。
新しい未来をつかむための試験だと考えれば、乗り越えられる。

たとえその瞬間は苦しくても、振り返ったとき必ず「この経験があったから」と思える日が来る。

そう気づけたとき、逆境はもう怖くなくなる。


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