今回ご紹介するのは、2年越しにやっと完成した夢の作品「藤の花」です。
春に咲く、たくさんの藤の花を見るたび、いつか絶対作品にしたいと考えていた夢の花。
だけど、花数の多さや色合い、花の形の複雑さなどなど、上げたらキリがないほど難易度が高い。
作品に落とし込むためには何度もチャレンジを繰り返す必要がありました。
一言に藤の花といえども、リアルなサイズで作るのではなくアクセサリーサイズにする必要があります。
実物とまったく同じに作るとアクセサリーにできないし、かといって小さく作りすぎると難易度が上がって制作が困難に・・・
まずはそこからがつまづきポイントでした(;^_^A
ミリ単位で微調整を繰り返し、革花アクセサリーとして成立するサイズは・・・
このサイズ。笑
藤の花をかたどった革のサイズは、縦1㎝ほどでしょうか。
花弁ひとつずつを筆で染めてグラデーションにしています。
とてつもなく難しいことをしているなと途中何度も思って、本当に自分が想像していた形にたどり着くのかと途方に暮れる瞬間ももちろんありましたが、約2年をかけて、ようやく完成しました。
たくさんの花をつけた藤の花を一目でご想像いだたけるでしょうか。
しゃらしゃらと動くたびに優しく揺れる革花アクセサリーです。
アクセサリーだけを見るとサイズ感が大きく見えますが、実際のサイズはこんな感じ。
想像より小さいと思いませんか?
そして、華やかさが全面に出ているようで意外となじむのも特長の革花アクセサリー。
風に優しく揺れる藤の花をイメージした、私の革花アクセサリー。
普段使いには向いていないけれど、結婚式や発表会、ハレの日などの華やかなシーンにおすすめの作品です。
360度どこから見ても、藤の花が美しく見えるデザイン。
光に当たったクリスタルガラス(タンザナイト)も、キラキラきれいに輝いて、藤の花を更に美しく見せてくれます。
見た目以上にコンパクトなので、使いやすいと思います。
着用しない時には、飾ってお楽しみいただけましたら幸いです。
今回ご紹介した作品
作品詳細につきましては、下記サイトにてご覧ください。
(クリックすると各作品ページへ飛びます)
普段お使いのサイトでご覧いただきますと、お気に入り登録が簡単です(*^-^*)
あとがき
「革で花を作りたい」と思ってから、6年が経とうとしています。
誰にも教わらず、本気でゼロから始めた革花作り。
まさか、こんなにステキな作品が作れるようになるなんて思いませんでした。
長く革花を作っていて感じることは、イメージしたものを形にすることの難しさと面白さ。
私の頭の中にある世界は、誰にも見ることができない世界。
それをどんな方法で、どんな風に表現するかによって全く見え方が変わってきます。
単に作ればその世界が完成するかといえばそんなことはなく、何度も頭の中の世界とすり合わせながら作り替えていく。
そして、ようやく形になるのが作品です。
難しいから、もう作るのを辞めるなんてことは考えたこともなく、とにかく何を生み出したいのか、ずっと自分自身と対話しながら完成していく。
その作品は、私そのものなのです。
だからこそ、この探求は終わりがなく、きっと作ることができなくなるまで続くんでしょうね。
今後の作品も、こうして時間をかけて、大切に大切に作り上げていく所存です。